狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

帰りたいと思ったので帰った[2023/7/2(日)]

友達の結婚式に出席した。
お車代とホテル代貰って、実質1万円でコース料理を食べ、そして引き出物を貰ったわけだけど、もうそれ以上でも以下でもないというか…とにかく疲れた。ただただしんどいという気持ちが先に来る。今まで出席した結婚式の中でいちばん料理と引き出物が豪華だったし、式自体も何かとすごくて(わー…)というと気持ちになった。でも疲れた。
その子と深い付き合いをしたわけではなく周りの顔を立てる意味で出席したせいで徒労感があったのかもしれない。お人好し的な行動はやめておけばよかったと心底思う。おめでたい席で、いまいちおめでたい気持ちになれないことに申し訳なさを感じる。実質1万円と言っても、今回のためにドレスを新調してしまったし、細々したものも買い替えたからだいぶお金はかかっている。

式の翌日は観光したりその土地の最高においしいラーメン屋に行こうと思っていたが、案の定、コース料理の影響で朝から胃がもたれていた。この状態で食べてもおいしく食べられないどころか、何か食べただけで気持ち悪くなりそうなコンディション。この調子だと思い出が最悪になりそうになりそうだったので、新幹線の予約を変更し、朝10時の新幹線でさっさと帰った。
わざわざ地方に行ったのに一切遊ばなかったので、さすがにちょっと後悔するかなと思ったけれど、東京に着いた瞬間素直に帰ってきてよかったー…と思った。義務感で行動しても疲れるだけだし、また来ればいい。未来も営業している保証はないのだけれど。
以前は、地方から東京に向かう新幹線に乗っていると、ものすごく憂鬱な気持ちになった。景色の中の緑が減ってマンションやビルが増えるたびに(帰ってきちまったよ…コンクリートジャングルに…)と感傷的になっていたが、今回はほっとした気持ちの方が強かった。東京が自分のホームになったのかもしれない。それでも、地方の涼しくて爽やかな空気は心地よかった。

家について荷解きをし、部屋の片付けやら翌日の初出勤の準備をしていたらあっという間に夜になった。初出勤の緊張感はほとんどなくて、大丈夫か? と思った。全ては、神のみぞ知る。



読んだ本

田豊史「映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形」

東京ポッド許可局でプチ鹿島さんが紹介していた本。
若者が映画やアニメ、ドラマを早送りで見るのは「時間がない」という理由だけではない。つまらない作品など、いわゆる「外れ」を引きたくない、心にダメージを受けたくない、周りと話を合わせたい、「その道のプロ」であるオタクに憧れている……など色んな理由があるが、その根源には「失敗したくない」という恐れがある。そして時間的・金銭的余裕の無さがそれを増長させている。早送りする若者が悪なのではなく、そうさせる世間の構造が悪に近い。作品は「鑑賞する」ものではなく「消費する」ものになりつつある。
読んでいて「世知辛い…」と思わずにいられなかった。

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