先月からコツコツ不用品の整理をしていて、それらをフリマアプリで売ったら合計で2万円くらいになった。なかなか買い手がつかないものはブックオフバザーで査定してもらい、4万円で買ったバッグに400円の値がついたりした。不用品を売る度に「よく考えよう、お金は大事だよ」という気持ちになる。買うときは「欲しい、必要」と思って買ったはずものが数年で不要になってしまう。同じ人でも好みは変わるとはいえ、大量生産大量消費社会…。バッグを売った帰り道、400円でリンガーハットでちゃんぽんを食べた。もちろん400円では足りないので数百円は持ち出しで。本当にお金は大事だな…と思いながら噛み締める。昨年夏くらいから外食費がかさんんでいるし、2月の電気料金は見たことのない金額になっていた。最近のありとあらゆるものの値上がり方が尋常ではないため、できるところから節制していきたい。
売却したお金でスキンケア用品とランニングウエアを買った。冬～春にランニングするときは専用のウエアではなく適当な着古した服で走っていたが、友達とランに行くのにこの恰好は流石に憚られるので思い切って買った。
1回は確実に使うけどその後、継続的に使うか分からないものを買うときは緊張する。登山を始めたときの登山靴や水泳を始めたときの水着にも同じことを思った。基本的に自分を信用していないからそう思うのかもしれない。でもやったことがないことはやってみたいから買ってしまう。例にあげた２つは続けられているので、今回も多分続く気がする。ランニングパンツは以前から愛用しているミズノの、360°ポケットつきのハーフパンツを選んだ。これでカギやスマホを入れるのに困らない。というか、アップルウォッチを使っているため基本的にはスマホを持たなくていいのだが、出先ではお守り代わりに持っておきたい気持ちが強い。
朝いちばん用事を済ませたあと、人形町へ移動。地下鉄の通路から地上に出るとほうじ茶の香ばしい香りがした。近くにお茶屋さんでもあるのかな？と見渡すがそれらしきものはない。３００メートルくらい歩いていると、だんだん匂いが濃くなり、やがてお茶屋さんを発見した。一軒の茶屋から町全体にほうじ茶が薫っていたらしい。
タイニートリアティールームでアフタヌーンティをいただく。オーソドックスなイギリス式の紅茶もスコーンも今まで食べたもののなかで一番おいしかった！ ざっくりした食感で小麦とバターの味がする。まさに理想のスコーン…昔、ブリティッシュベイクオフで見た「ヴィクトリアン・サンドイッチ」がメニューにあって、それを食べられたのもよかった。生地といちごジャムとクリームのシンプルなケーキは素朴でおいしかった。節約と真逆のムーヴをかましてしまったが、3月からの消化不良のアフタヌーンティー欲を満たせたので良かった。
お店を出てぶらぶら歩くと火消しの櫓があり、その後ろで桜が散っていた。インスタントカメラをもってくればよかったと思った。最近全然カメラで景色を撮れていない。
急に気温が上がったのと、花粉のせいで急に気持ち悪くなってしまったので一度快活に行って休むことに。移動して店に入った瞬間満席になってしまった。他のネカフェも当たってみたが満席。春休みのせいなのか？ 歩き回っているうちに御徒町の人出とドブくささにやられて本格的に体調が悪くなる。打たれ弱い…がなってしまったものは仕方ない。花粉の季節は外出すると1/2位の確率でこうなるの、ほんとどうにかならんか…とりあえず新宿に行けば空いているネカフェがあるはずだと電車に乗ったが、あまりにぐったりしていたので、そのまま帰宅してしまった。ライビュの大きい画面でひなフェスを見るのをずっと楽しみにしてたのに…チケットを無駄にしてしまった…と少しがっかりしながら配信を鑑賞した。歌は変わらない強さを持っていた。結果論だが、あの状態で３時間映画館で座りっぱなしはキツかっただろうから、早めに判断して帰ってきてよかった。
配信を見た後、坂本龍一の訃報を知る。新潮で連載を読んでいたし、音楽にも闘病にも真剣に向き合っていた姿を（離れた距離からとは言え）見ていたから心にずっしり来るものがある。
