狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

歯は大事[2023/10/16(月)]

サイコミで連載中のイララモモイ『付き合えなくていいのに」』という漫画をご存じですか? 自分の中で今クソアツ展開が来てるのでその話をします。本作品はバンド好きな女の子・えりこが大学入学をきっかけに中学校の同級生の北山と再会し、ドキドキソワソワする恋愛漫画です。

北山には詩歌という女性の先輩がいます。北山が高校生の時、同じ委員会の先輩後輩でした。詩歌は当時ぽっちゃりしており、体型のことで家族や友人、好きな人など周囲の人からいじられていました。しかし北山は詩歌を体系で差別することなく、彼女の人となりにずっと惹かれていました。しかし、それは詩歌に伝わることはなく(北山もわざわざ言わなかったし)そのうち詩歌の元来の性格も災いし、拒食症のような状態になりカリカリに瘦せてしまいます。絶望していた詩歌をこの世につなぎとめたのが北山なのでした。

さて、ここからは本作の67話の話をします。時系列は大学、未だ詩歌の精神は不安定なままです。自分で自分の機嫌を摂るために過食しては我に返って嘔吐します。そんなボロボロの状態で、北山に自分の気持ちを伝えるえりこに眩しさを感じます。そのえりこの強さは、えりこ自身がえりこを肯定できているからだと考え、一方て自分の自己肯定感の低さを嘆きます。ではその原因は?と考えると思い浮かぶのは「デブ」と罵ってきた人たちの顔。でも否定してきた人たちのために、自分は下を向き続けていいのか?苦しさを人のせいにして、好きなにすがったままの自分でいいのか?自分の視線でしか世界を見れないのだから、自分で自分の「視界」を変えていかなくては、と詩歌は気づきます。


20歳でそれに気づける詩歌、強すぎないか!?!?!?
自分自身の体や、外側を取り巻く世界を変えるのではなく「見方」を変える。そうすれば見え方も変わる。当たり前だけどなかなか気づけない。自分のメンタルの現在地を客観視できるだけですごいのに、自力でその結論にたどり着けるのがすごい。これを機に、過食嘔吐が収まってくるといいな。でも、習慣になってるだろうからなかなかしんどいだろうな…認知のゆがみって一朝一夕では直らないし…自分を許してあげてほしいし、北山以外の人間にもっと頼れるようになってほしい。


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土曜日は矯正の器具をつけてきた。ホールディングアーチとパラタルバーと呼ばれる「奥歯が前に倒れてこないようにするための装置」です。上顎に沿うような形に曲げられた針金なんですが、これがまた本当に邪魔くさい。上顎に密着しているわけではないので、口を閉じると舌に常に触れて痛いし、食べ物の嚥下もしにくい。そして食べ物が引っかかりまくり、味もわかりにくくなった。はっきり言って軽めの拷問か? と思う程度にしんどい。固定のための金具が奥歯を囲むようについているのだが、セラミックを入れた歯のせいか神経が過敏になって噛むたびにめちゃくちゃ痛む。やわらかいものしか食べられない。友達に話したら「そんなのつけなかったよ」と言われ、詳しく話を聞くと友人の場合はアンカースクリューという釘のようなものを歯茎に打ち込んだとのこと。どっちも嫌だな…。医者によれば2週間くらいで慣れるとのことだが大丈夫だろうか。舌が押さえつけられてるせいで、横になるとうっすら吐き気を催すのもつらい。私は痛みに強いタイプだから矯正もいけるだろ、と思ったけど本格的にダメそう。つらい。


今思えば、自分の症例だったらもっと安価にできたんじゃないか(今のところは一律90万くらいのところだった)などど考えてしまう…とはいえ、もう契約してしまったから仕方ないんだが…。下調べをしていちいち休みのたびに出向いて見てもらって…っていうのが本当に無理だったので仕方ない。マウスピース矯正の場合、20万円近く安価にできたのだけれど、そっちにすればよかったか…?と思わなくもない。でもやっぱり周りにやってる人いないし、失敗事例も聞くし、結局は不安なんだよ。マウスピースのほうが医者側の管理が少なくて儲かるから勧めるんだろうし。自分は歯科矯正学会の認定医のいるところを選びました。
というか、矯正についてGoogle検索するとマウスピース矯正全肯定の歯医者のサイトかアフィサイトしか出てこないのがゴミ。ワイヤー矯正についてや、個人のブログや口コミを見せてくれ…脱毛について調べたときも思ったけど、検索のSEOどうにかなんないのか。本当にゴミサイトが増えた。(悪口のゴミじゃなくて、本当に中身のないゴミのようなサイトが多すぎる)個人ブログも、経過報告でもないのに無意味に連載形式になって中身がほぼない記事も結構あったりするのだけれど…自分が長文で1回にまとめマンだからそういうの見ると若干いらだつ。


矯正は子供の頃にやっておきたかったよ……とりあえず、将来歯を悪くしてインプラントや入れ歯になるよりはマシだと思って頑張るしかない。はやく前歯でうどんやラーメンを噛み切れるようになりたいよ…(開咬)


昼、弁当と一緒に食べるサラダを食べたら細長い大根すら噛めなくて愕然とした。生野菜が食えなくなってしまった。この感じだときゅうりとかもダメだな。いつもの倍くらいかけてご飯を食べ、サラダは半分残した。歯ごたえがつらいし、針金にひっかかりまくる。野菜すら食えないのか…


読んだ本

ジェーン・スー『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』

未婚のプロが語る、女子や女性の生活にまつわるあれこれ。スーさんが語る隙のなさ。自分は「隙がない」って言葉は昔から嫌いで、あたかも完璧である女性は可愛げがない(=女はバカな方がかわいい)みたいなニュアンスがあるのでいやだなぁと思っています。「勘違いさせる女(勝手に勘違いしているのは男)」に通ずるものがある。
話しがズレたが、くすっと来る筆致と自己への卓越した観察眼が本当にすばらしかった。「女友達がピットインしてきました」は本当に、本当に名文。私も女友達がピットインしてきたらケアしてあげたいし、スーさんみたいな女友達がいたらどんなに心強いか。「勤労と納税と己の再教育には抜かりがないので、国民としての義務は果たしているといえよう。当面はこれでいいのだ」

ナ・テジュ著、黒河星子訳『花を見るように君を見る』

韓国の詩人による詩の本。恋や愛の詩が多く、さわやかな読後感。大人だなぁ…と思うこともあるが、作者はおじいちゃんらしい。酸いも甘いも噛み分けた後だからこそ書ける詩だ。


週末にネックレスを買ってご機嫌になった、はいいものの、心機一転みたいなものを狙ってアクセサリーを買うのって、幸せになるツボを買ってるのとあまり変わらないのではないか…と思い、ちょっと鬱になる。ツボと違って貴金属は価値が保証されるけど、価値が保証されるほど高価なものを買ったわけではないし…まぁでも生活に必要ない、余分なものを買ってこそ生きるたのしみというものではないですか? NHKの「世界はほしいモノにあふれてる」を見るたびに、世界にはこんなに美しいモノがあるんだと感動する。断捨離の逆を行く感じで生きていきたいですね。もちろん適度に整理をしながら…。

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今週は仕事の正念場なので、がんばりまっす。「今忙しくてイライラしてるんだけど」感を全面に出してくる奴はおこちゃま過ぎるな。幼稚園からやり直してこい。