狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

今日の最適解[2023/3/11(土)]

朝から歯医者に行く。やっと仮歯が取れ、セラミックの詰め物が入った…長かった。2本詰め物を入れたんだけど、1つは銀歯になった。最近大きな出費がかさんでいたため今2本ともセラミックにする胆力は無かった…しばらくマスク生活は続くし、数年後に替えればいっかと思ってる。しかし治療が終わったわけではなく、まだ初期虫歯の治療が残っている。一気に終わらせてくれー! と思うが仕方ない。でも次の予約が取れたのが4月頭って…これいつ終わるんだ。予約待ってる間初期虫歯進行したらやだなぁ。あまりに予約が取れないので違う歯医者に変えようか検討している。

家に帰って着替えるとそのまま庭の整備をした。整備と言ってもドクダミの地下茎を抜去し耕すくらいなのだが、この抜去作業が骨が折れる。抜いても抜いても地下茎は無くならない。完全に取りつくさないとまた生えてくる。引っ越してきた当初、庭が荒れ放題だった。去年何回か草刈りをして今はだいぶマシにはなってきている。もう少しだ、と思いながら1時間半くらいひたらドクダミの根と戦った。日差しが暖かく、かがんでいるだけで汗がにじんできた。もう本格的に春なのかもしれない。最近花粉もすごいし。キリのいいところでやめて、続きはまた明日にする。明日は花の種をまく。それにしても、土いじりをすると気分がすっきりする。庵野秀明坂口恭平が言ってることも分かる気がする。

シャワーを浴び、身支度をして家を出た。メイクと髪がうまい具合にできてうれしい。予定の時間まで新宿のNEWoManと高島屋をぶらつく。こういう時間が意外と好きだったりする。ちょうどルームフレグランスを探していて、本当はずっとロッケルベルのが欲しかったんだけれど、(ルームフレグランスに流石に1万は…)と思っていたところ同じミラノのmillefioriというブランドを見つけ、クリスタルペタルという香りのものを買った。一応フローラル系に属する香りだが、しんとした雪の朝みたいな香りがいいと思っている。ロッケルベルの好きな香りにも似ていたし。そんなこんなでブラブラしていると約束の時間が迫っていて、目的地に急いで向かった。こういう時間って経つのがはやいのはなんでだろう。


楽しみにいていた本日のメインイベント・小田急サウスタワーでアフタヌーンティ。夕方からの予約だったので、ちょうど日没の時間と重なる。夕焼けと夜景を見るのを楽しみに一週間過ごしてきた。結果、景色はとても良かったが、セイボリーの量が少なく、サービスもイマイチだった…アフタヌーンティってかなりお腹いっぱいになるイメージだったのだが、全然足りない…味も普通で特筆すべきことは何もない。まぁ値段が値段だから仕方ない…と思いつつ、だったらほかのことにお金使いたかったな、と思う。でも、シナモンスティックが添えられたカプチーノはとてもおいしかった。
夕暮れを見ながら音楽を聴きたかったが、イヤホンの充電が切れてしまい、持参した本もとっくに読み終えてしまったため、ひたすらぼんやり夕暮れと夜景を眺めた。日没の瞬間、ツマミを回したようにふっと一段階明るさが失われ、完全に日が暮れるとオレンジがかっていた夜景に青白さが宿った。この何にも出来なさがかえって良かった気がする。アフタヌーンティは近々リベンジしたい。憧れの椿山荘…

そのまま新宿をブラブラしようかと思っていたが、なんだがもう帰りたい気分だったので、無理せず帰宅。家で松屋の鬼おろし牛丼を食べた。これが今日の最適解。



読んだ本

高瀬隼子「水溜まりで息をする」

後輩に飲み会でコップの水をかけられたのをきっかけに「水道水が臭い、お風呂に入りたくない」と入浴を拒否するようになった(と推察される)夫。でもそれは単なるきっかけであり、職場では夫への舐められが常態化していたのかもしれない。義母や主人公母の言う通り、通常であれば鬱や精神疾患を疑うけれど、それを通り越した狂気があった。ただ「風呂に入る」という生活の一部を排除するだけで人間はこんなに異端になれるんだと思った。都会の他人への無関心さの描写がいい(噂好きな田舎の描写も)。主人公(妻)は常に夫の心配をしているが、嫌な気持ちになっていることも確かで、ラストの「夫の心配をしている自分に安心する」という描写が絶妙。「犬のかたちをしているもの」でも思ったが、モチーフや過去の回想を現在にからめる描写がうまい。小説に皮膚の匂い、脂の匂い、水槽の匂い、雨の匂い、森の匂い、色んな匂いが描かれていて、常に(この小説におう…)と思いながら読んだ。

高山真「エゴイスト」

映画・エゴイストの原作小説。

映画は浩輔→→→龍太with龍太母だったが、原作は 龍太←浩輔→→(龍太母)→→実母だった。映画の描写は細かいエピソードが改変されていたようだけど、大筋はほとんど一緒だった。すごく丁寧に作られた映画なんだな…と思った。巻末に鈴木亮平が寄稿したが載っていて、これもよかった。


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今日も甘いアイスで癒され 明日も甘い映画でごまかし またさみしい月曜朝が来る