狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。字書きが高じて今の肩書は記者です。

ドーナッツ・ラヴァーズ[2023/2/17(金)]

バレンタインが終わり、カフェやお菓子屋さんで続々とさくらの商品が出始めている。楽しみなのがミスドのさくらドーナツ! 数年前、さゆ(道重さゆみさん)がさくらドーナツのCMに出演していて気になって食べたらモチモチ感がとても美味しかった。それから毎年買っている。そういえばスタバでもさくらと抹茶のドーナツが出ている。フラペチーノよりこちらが楽しみ。
やっぱり私が一番好きなお菓子はドーナツだな。その中でも1番はミスドハニーディップ。あったら絶対2個は買ってしまう。ふわふわの生地の軽い食感、そして砂糖のグレーズの甘さ、揚げ油の風味のバランスがたまらない。冷えて固くなった時は10秒ほどチンして食べても美味しい。あとは街のパン屋さんで売ってるあんドーナツやツイストドーナツも好き。基本的にイーストを使用したパン生地っぽいものが好きなのかもしれない。オールドファッションやチョコリングも買うけれど、やっぱり1番はハニーディップ。そういえば、一度作りたてのポンデリングを食べたことがあるが、信じられないくらいもちもちでおいしかった。ポンデリングもグレーズがかかっているタイプのものが好き。

最近は金曜の夜にドーナツを買って土曜の朝ごはんに食べるのにハマっている。土曜の朝に部屋の掃除をして空気の入れ替えをして、スッキリした気持ちで食べるドーナツは最高においしい。心の栄養って感じがする。SHIROBAKOのみゃーもりもドーナツが好きで、そういうところに実は親近感を覚えている。みゃーもりとは共通点が沢山ある。

最近暖かい日が多くなり、風が強く吹くようになってきた。春の無理矢理向こうからくる感じが嫌いだった。花粉もあるし、春が一番嫌い。それに寒暖差は激しいし、雨は降るし、黄砂も降るし、春服は似合わないし、何着ればいいか分からないし、街が浮かれた雰囲気になるのも苦手。でも、公園でシートを広げて食べるドーナツは好きだ。



月曜に入稿、火曜にデータ確認完了連絡がきたのにもかか変わらず「文字化けしてるから直してね☆」ってメールがきた。手元のデータは問題ないし奥付以外は前の印刷所とデータ全く同じなんですが…おたくの問題なんじゃないですか…てかデータ確認できてないならデータ確認完了しましたとか送ってこないでほしい…と思いながらも再入稿。そしたら「また駄目だから再入稿せーや」とメールが。今までと全く同じ原稿の作り方で、どの印刷所に出してもこれで大丈夫だったのにどうして…どうして…もうこちらで出来ることは何もないのでキャンセルさせて下さいと告げると、着手済の表紙の印刷費だけ取られた。トホホ…やっぱり元の印刷所に大人しくお願いしとくべきだった。反省&学びです。書店の納品も送れるし心が乾燥肌になる…


そして、2週間前に面接を受けた会社から祈られた。選考に落ちた理由は「伸びしろを感じられないから」
ゑ??……伸びしろしかないが? まぁ私を見る目が無かったな…と思いながら他の会社のSPIを受検する。仕組みを勘違いしてしまい、設問ごとの制限時間ばかり気にしていたら全体の時間が足りなくなってしまった。言語は失敗したが非言語は普通に時間内に終わった。数字の方が得意かもしれない。

見た夢

新幹線で地元の駅に着いたらホームにやたら人がいて、何かイベントでもあるのかな? と思いながら改札へ向かって歩こうとした時、「あーっ!」と女性がこちらに向かって叫んだ。誰かと思えばBEYOOOOONDSの里吉うたのさんだった。多分すっぴんだったんだけど、すっぴんでもめちゃくちゃかわいかった。私に近づくなり「どうして『眼鏡の男の子』の時逃げたんですか?」と迫ってきた。え!? なんのこと!? と混乱していると、記憶が回想のように思い出されて、何故か自分がステージに立っていて、確かに眼鏡の男の子で前田こころちゃんが出てきた瞬間逃げたみたいだった。多分、過去のひなフェスで松岡茉優さんがモーニング娘。’16にゲスト参加したのと同じ形で、私もBEYOOOOONDSにゲスト参加したみたいだった。あの人出はコンサートがあったからなのかな? とにかく、逃げてすみませんでした。


読んだ本

真造圭伍「センチメンタル無反応 真造圭伍短編集」
家出とイキリ中学生/終末セカイ系新宿/ガラクタを集めるお父さんと娘/飲み友達が欲しい漫画家/隣人が宇宙人/筆者の悪性リンパ腫入院記 などが収録された短編集。
イキったやつに「俺お前のこと嫌い」と告げる中学生、火にかけっぱなしのてんぷら鍋が燃える様子を見ながら「ごめんね…ごめんね‥」と呟くお母さん、ガラクタまみれの屋敷と変な家族を紹介した後彼氏から連絡がない女子高生、「気軽に飲み行ける近所の友達がほしい、1,2杯サクッと飲んで別れるくらいの」と願望を口にしたら「それってセフレじゃんw」と言われる若者、戦闘の最前線で名酒を駄目にされた結果玉砕する我が軍の顔見知り、「松本大洋」を意識している漫画家の卵が「松本大洋」を捨てる、センチメンタルで物悲しい。この短編を書いている最中「とにかく無反応だった」と語る作者のあとがきも物悲しい。
背景のディティールが細かく、新宿の雑多な雰囲気や阿佐ヶ谷高円寺にありそうな居酒屋の猥雑さが良かった。ギャグとシュールさとセンチメンタルのバランスがすばらしく、だからこそこの装丁でよかったのか…?とも思う。確かに派手で目を引くし、これはこれでオシャレなのだが。


中島岳志「思いがけず利他」

表紙に惹かれて読んだ。思いがけずいい本だった。
SDGsを企業理念に掲げている=会社のイメージアップを図っている」はまさに利他のふりをした利己。利他は胡散臭い。行き過ぎた「自己責任論」は本当に窮屈だなぁと思う。この自己責任論って「自分の命は自分で守る」「自分のミスは自分で引き受ける」と素直に思うのではなく、「救済の義務を負いたくない」「他者へ責任をなすりつける」ためのものな気がするし、押し付けられた方も「戦時中に特攻を命じられても拒否せず受け入れる」気持ちに似ていると思っていて、諦めることで問題の責任を自己・他者から外部化しているような気がしてならない。
九鬼周造「偶発性の問題」に触れたのち、冒頭で出てきた落語の「文七元結」につながる構成はお見事。発信者にとって、利他は未来からやって来るものであり、受信者にとっては、過去からやって来るもの。他力本願は人事を尽くした後にダメ押しとしてやってくる。落語しかり「『いき』の構造」にもつながるように思えてくる。そして國分巧一朗の中動態の世界にも似ている。