狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

トレペ遊び紙をめぐる冒険[2023/2/13(月)]

再販分の入稿作業をした。初版とは違う印刷所に頼むことにした。仕様はほぼ同じにした。奥付の情報を少しだけ変えて入稿完了。あとは届くのを待つだけ。
寝る直前に、やっぱり前と同じ印刷所に頼めばよかったな…違う印刷所を使うならカラートレペ遊び紙を試してみればよかった、という後悔が沸き起こってくる。でも後悔しても遅いんだよね。
個人的には文庫本に遊び紙はいらない派です。何故なら、上手い字書き達の文庫本には遊び紙入ってないことが多いから。つまり権威にあやかってるわけで…それもどうなのと思うけど、そういう願掛けしたっていいじゃないですか。神字書きの本に遊び紙がないことが多いが、遊び紙がなければ神字書きの本になれるワケじゃないことくらい理解していますが、形だけでも神字書きになりたいわけですよ。(神字書きの威を借るデカダンス川崎)
特に文庫にトレペ遊び紙が入っている場合、波打ちすると結構読みにくいのであまり好きではないんですが…カラートレペって波打ちしてないと普通にかわいいじゃないですか。今冬だから波打ちする可能性が低くて、いい感じの色もあったのでやればよかったな…と思う。自分は何かを決めるとき先入観に囚われがちで、どうしてもそれを守ろうとしてしまう。もっと柔軟に考えられるようになりたい。

トレペ遊び紙ってホントにガチャだなと思う。同じ印刷所・同じ紙でも波打ってるものと波打ってないものがあるし(高音多湿の夏に波打ちやすい傾向?)、波打ち具合も違う。自分が以前使ったトレペ遊び紙(アートドリープシリーズ)は比較的厚めの紙だったから波打ちせずに済んだが、これが波打ってたら気分が最悪だっただろうな。読みにくい本が一番萎える。

読みにくいと言えば、本文書体にしっぽり明朝使ってる本は読みにくい気がする。一方、源瑛こぶり、源瑛ちくご明朝あたりは無難で読みやすい。ヒラギノ・筑紫明朝も好き。私がした失敗と言えば、本文書体に筑紫オールドを使って絶妙に読みにくい本になってしまったことがある。あと、pdf化のミスを防ぐのを目的にIPA明朝を使ったはいいものの、文字が細めに出る印刷所に依頼した結果、これまた絶妙に読みにくい本になってしまった思い出がある。装丁や版組は数をこなしてエラーをつぶしていくしかないのかもしれない。

閑話休題。トレペ遊びが豊富な印刷所と言えばホープ21。「アート遊び紙」というトレペにあらかじめ絵柄が印刷されたオリジナルの遊び紙がある。写実的でかっこいいデザインから素朴でかわいいデザインまで幅広い取り扱いがある。実際見た中だと秋のキンモクセイのトレペが可愛かった。おたクラブもクロマティコとオリジナルカラートレペの取り扱いがあり、独自開発したのもなので既存品より波打ちしにくいとのこと。

うーん、せっかくならトレペ遊び紙、付ければよかった!ここまで来たら自分用に最小ロットで刷るか…と思ったが、自分用のやつだけ世界堂でトレペ買って挟めばいいんじゃね?ってことに気づいたので、そうします。他人の手に渡ったやつで波打ちで読みにくくなったら申し訳ないし…

ちなみに、今度やってみたい装丁は色の濃い紙+金or銀インクで刷るやつです!透明箔も気になる。