狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

原稿が終わったので一人反省会をします

脱稿しました!(3か月ぶり今年3回目)
今回の原稿は今までで制作期間も物語の長さも一番長い原稿だったので、無事に書き終えることができてよかった、というのが正直な感想です。未完のまま終わるのが一番怖かったけど、それを自力で回避できたのは良かったなと思います。

今回のこだわりポイント

<ストーリー>

表のストーリーと裏ストーリーを作った。最終的なラストは表と裏の答えが混ざったラストになってしまった。もっとわかりやすく表と裏の答えが見えた方がよかったかなぁと思う。地理的な位置関係は全部実際の地図を見て齟齬が出ないか確かめた。

<文体>

固めのエッセイみたいな文体を目指した。なので一人称。夏から純文をよく読んだので、物語の後半からは純文っぽさも入った気がする。一文は短め。文末の「~だ、~である」を極力排除したら自分好みになった。同人っぽい言い回しも全部排除したけど多分、滲んでしまっていると思う。

萌え要素

自分の癖にしか配慮していません。お互い好き同士なのに、好きな気持ちを無視してままごとみたいなことしてる自カプが大好きなので、それを表現できてよかったなと思います。好きな気持ちに向き合わないのは、向き合うと色々な現実に直面してしんどくなるし、AとBが違う人間であることを嫌というほど時間しちゃうから。


今回の良かった点

①完成させた

これにつきる。完成させないと経験値精算されないし、すっきりしないからね。途中(ダメかも…)と思ったけど、書けばだめじゃなくなるので書こう。どうしても書けないときはそのシーンや表現を飛ばして書く。最初から完璧を目指さない。計算したら純粋な執筆期間は3ヶ月半だった。

②頭から終わりまで順番を入れ替えずに書いた

完成原稿が10万字近かったため、書きたいところから書いたら多分崩壊していた。順番通りに書いたからこそ完成させられた気がする。主人公たちの感情を追いかけやすかった。

③戦いの中で成長した

中断期間で沢山本を読んだおかげで、表現や文章の組み立て方などが多少豊かになった。実践しながら書き進められた。同じものを再生産をしないで済んだ(notアタシ再生産)。本を読むのも書くのももっと好きになった。

④(中断期間以外は)割と気楽に切羽つまらずにかけた

スキル「焦らない」を獲得という感じ。3日かかる作業があるとすると、今までは「あと3日しかない」と無駄に焦っていたが、いまは「3日あれば終わるから3日でやろう」という感じに捉えられるようになった。休日の場合は昼原稿やって夜は映画を見たり、飲みに行ったり(村上春樹方式)遊びをいれて原稿100%の人にならなかったのがよかった。毎日7時間睡眠を死守したおかげで、あたまがぼーっとすることもほとんどなくてよかった。

⑤早めに印刷所を決めて予約した

予約締切の10日前くらいに印刷所の予約したら、その数日後に見たら満了していたので危なかった。何事も早め早めが大事。


今回の反省点

①便利キャラを登場させてしまった&主人公の動機が弱い

AB本でCを脚本の奴隷にしてしまってしまった。ごめん…Cを便利キャラ扱いするの嫌なんだけど、私の手腕が足りなかった。あと主人公の動機の描き方も足りなかったように思う。納得感が欲しい。

②起承転結の承が長すぎた?

というか、転結をちょっと端折りすぎ&失速したかな感が否めない。でも物語は綺麗に4等分できるわけじゃないし…次回は全体のバランスをみながら書きたい。

ヒヤリハット報告書

(凡例)
①いつどこで
②具体的な状況
③問題点
④ 次はこうする

①推敲2回目
②主人公の服が同じシーンで違うものを着ている
③整合性がない、読んでいて混乱する
④事実関係のすり合わせをする推敲と、日本語の表現を直す推敲に作業を分割する

①校正中
② ~する時、~する事、等の漢字が開いていない
③校正の基準が標準化されていない
④校正リストを刷新し、実施時には消込を行う

①スケジューリング
②夏に3か月作業が止まった、秋にバタバタして集中できなかった
③トラブルがあるとすぐ「もう駄目だ」と思ってしまう、作業を止めてしまう
④予想外はいつも予想できないところからやってくる、のを前提に、全体的を通して10日~2週間ほど余裕を持って動く。なんとかなるさ、の精神でやる。やればできるのだから。私は私、他人は他人の軸を強く持つ。


その他、気づいたこと

・章ごとに改ページをすると、文字数が増えてもそんなにページ数は増えない。
・文末はこだわるだけ無駄→どうせあとから直すから
・今回の字組でほぼ自分の理想の字組が出来上がったので、次回からはこのテンプレートを使う


部数と価格が永遠にわからない問題

自分の場合、いつもサンプルブクマ数の1.5~2倍程度出てるんでそれに従うと発注した数でしばらくもつはずなんですが、なんせジャンルが斜陽化してるのもあって、その傾向もあてにならなくなってきました。じゃあどうするか? 定石で言えば部数を減らすところですが、久々にリアルイベントに出ることもあり、「期待をこめて★5です」状態になってしまった。つまり多めに刷りました。これが吉と出るか蛇が出るか…価格は相場なりにつけましたが、もうわからないんだよね。正解が。

多分、今のジャンルで本を出すのがこれで最後だから、そんなに刷らなくてよかったんじゃないか?と一晩明けた今なら思うんですが、もはや最後に錦を飾るぜという意気の領域ですよね。


川崎の今後をどうするのか問題

このまま小説を書き続けるのか…はどうなんですかね。来年は転職活動がどうなるかもあるんですが、出来るだけ漫画を描きたいなと思っている。


ということで、なんだかんだ楽しく書けたので良かったです。小説にも出張編集部があるみたいなので、出して来ようと思います。