狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

知らない町に行ってきた(日記)

先週の日曜日、知らない町に行ってきた。
正確に言うと「知り合いが住んでいる知らない町」である。
つい先日新居に引っ越したというので、冷やかしがてら会いに行ったのだった。


宇都宮線横須賀線など、長距離路線の電車に乗っているとき(この電車の終点はどんな街なのだろう)と思うことが結構ある。偶然にも友人の町はそんな終点の町にほど近く、思いがけず行くチャンスが訪れたことを嬉しく思った。



本を読みながら在来線グリーン車に揺られること小一時間、終点の街についた。(休日のグリーン車は死ぬほど空いているので使えるなら使った方が絶対いい、疲労の残り方が違う)
なんてことはない、地方都市によくあるタイプの駅だった。改札を抜けるとリニューアルが繰り返されたであろう駅ビルがお目見えして、高架式のデッキ&ロータリーあった。そしてセット商品のように日高屋ワタミ系列の居酒屋がある。
なんだかこれだけでテンションが上がってしまった。(北千住や柏をさびれた感じにしたような風景です)
きっとこの先には古い商店街が残っているのだろうけど、時間がなく和民を横目にそのまま私鉄に乗り換えた。

変な色の座席シート、電光掲示板、見慣れない駅名が並んだ停車駅一覧、それだけで旅情を感じてしまって一人興奮してしまった。(多分、乗り鉄の素質があると思う)
車内広告もなにやらチープな感じだし、何故か京都大阪の広告も貼ってあるし、いつも乗っている路線とは全く雰囲気が違っていて面白い。





やがて友人の住む最寄り駅に到着する。
駅舎はごく簡素なものなのにSuicaにはきっちり対応している所がまたツボである。来訪記念にカロリーメイトの自販機でカロリーメイト(フルーツ味)を買ってしまった。

キョロキョロしていると迎えに来た知人が手を振りながら走ってきた。
ここ1か月の新居の住み心地について話ながら、住宅街に向かっておもむろに歩いた。なぜか知らない親戚のおばさんの家に行くような気持ちになった。チェーン店より個人商店が多い町だった。こういう町は歩きがいがあって好きである。


しばらくして知人宅へ到着した。
引っ越し祝いを渡し、お茶を頂いた後一緒に都内へ戻った。車内ではひたすら互いの勤め先の社員食堂についての愚痴をこぼし合った。
これから知人と都内で遊ぶときは、知人はああいう景色を見ながら東京へくるのだなぁとしみじみ考えた。
知らない町への滞在時間はほんのわずかだったけど、つかの間の非日常がとても楽しかった。でも知人含めそこに住んでいる人たちにとっては日常なわけで…なんとも不思議な気持ちになる。