狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

あ~まっさらな夏休み

夏休みです。
体調を崩したことによりまさかの長期夏休みが爆誕してしまいました。こんなに長い休みを過ごすのは大学生ぶりのことで、あの頃はどうやって過ごしてたっけ…と少し途方に暮れました。

思い返せば、学生の頃は休みといってもバイトなり勉強なり遊びなり、予定がいくつかあって完全な「なにも予定がない」休みではなかったんですね。とするとカレンダーがまっさらな夏休みは小学生ぶりということになります。十数年ぶりのまっさらな夏休み。
5日ほどで体調はほぼ全快(多少の咳と痰がでるくらい)したところで、さて、大手を振って外に出れるまでの間何をしよう…同じように自宅軟禁状態の友人に連絡すると「資格試験の勉強してる(笑)」と返ってきました。えらい。

結局私は…あつ森をしてました。2020年春の発売から数か月遊んだきり、放置していたあつ森です。ひさびさに私の島に遊びに行きました。住民に話しかけると「2年もどこに行ってたんだ!」と罵倒されるかと思いきや「久しぶりだね、元気だった?」と優しく接してくれました。じ~~~ん…
島では虫取りをしたり、魚釣りをしたり、まるで小学生の夏休みのように過ごしました。今更な話なんですけど、あつ森って適度にデフォルメされたグラフィックがすごくて、小さなセミでも「これはミンミンゼミだな!」とパッと分かるのがすごいですね。というか、私は虫も魚も名前が出る前からほぼ全種「これは○○だ」と判別できたんですが、これって小さい頃から虫取りや魚釣りをしてないと分からないことじゃないですか? そんなことに気づいて少し嬉しくなりました。


(ここからちょっとグロテスクな話なので苦手なひとは飛ばしてね)

知らないと分からないことで思い出したんですが、以前茂みの横を歩いているときに、ふっと何かが腐った匂いがしたんですね。私は瞬時に「ああ、たぬきが死んでいるね」と分かったんですが、友人は「なんでわかったの?」と若干怖い顔をしていました。つまり、この匂いを「たぬきの死んだ匂い」と分かる人は「たぬきの死骸」に遭遇したひとしかわからない匂いで、かつ、「猫やその他小動物の死んだ匂い」とも区別ができるくらいに場数も踏んでいる。でも友人はその経験がないから「なんの匂いかわからない」のだ、ということを理解しました。

(グロテスクな話終わり)



「知らないと分からないこと」って案外多くて、しかし同時に「知ってることを自覚してない」ことも多く、人間の認識の範囲ってあいまいだし、自分のなかの常識って常識じゃないんだなぁと思いました。…なんかすごく何が言いたいのかわからない文章になってしまった。

あつ森の他に、同人誌の原稿やお絵描きをちょこちょこ進めています。作業に飽きたら本を読んで、それにも飽きたらただゴロゴロする…ほんとうに小学生の夏休みみたいだ。楽しいです。
私はフィッシュマンズの「Thank you」という曲が好きです。曲の中で「今は何もするときじゃないよ 今は何もするときじゃないよ 今は何もするときじゃないよ この静けさだけが力をくれる」という歌詞があり、ゴロゴロしてるときよくこのフレーズを思い出します。凪から得られることもきっとある。

それにしても一日があっという間に終わる。一日ってこんなに短かいっけ?泣

自宅軟禁終了後、久々に外に出た感想

身体がなまってるなぁという印象を常に抱きました。なんというか、歩いているだけでけっこうしんどい。
私は平日土日にかかわらず毎日トータル10kmくらい歩いていたのですが、10日間全く身体を動かさないとそりゃ筋肉も衰える。立って歩くだけで体感の筋肉が悲鳴を上げる。特に背筋や腹筋回りが顕著で(筋肉が身体を支えるってこういうことか…)と骨身にしみた。あと食べる量はほぼ変わってないので、単純に肥えた。これは元に戻すのが大変そうだ。
それに、なんといってもマスクが非常に息苦しい。呼吸が浅く、深く息を吸えなくて息切れする。


夜、快気祝いを兼ねてひとりでロイヤルホストクラフトビールを飲みながら読書をしました。スプリングバレーのオンザクラウドは柑橘の風味とホップの苦みのバランスがよく、とても美味しかったです。
やっぱりロイヤルホスト好きだなぁとしみじみ思う。店員さんの接客がいいし、客層も穏やかで落ち着いている。料理も手が込んでいておいしい。なんかこう…村上春樹的空間を疑似体験しているなと思う。だって、村上春樹の小説に出てきそうじゃないですか? 夜のロイヤルホストって。ロイヤルホストのテーブルで長い文章を書きたい気持ちになりましたが、手元にスマホしかないのであきらめて読書をしました。でも、ここ最近で確実に一番気持ちが満たされた時間でした。



<読んだ本>
村田沙耶香「信仰」「生命式」 いずれの短編も、主人公の無機物的(notロボット的)な人格がすごい。エログロナンセンスともまた違う…形容しがたい世界観。
青山真治「Helpless」
・読書猿「独学大全」
・千葉雅也「動きすぎてはいけない」「意味がない無意味」「オーバーヒート」(再読)
panpanya「二匹目の金魚」「おむすびの転がる町」(いずれも再読)
・上坂あゆ美「老人ホームで死ぬほどモテたい」
三島由紀夫三島由紀夫レター教室」


その他はこち亀110~120巻をかいつまんで読んだ。連載当時(1998年~2002年あたり)はまだまだガラケー全盛期。ポストペットが出てきたりして懐かしい。戦車道やら時代を先取りするネタもあり、秋本先生の着眼点はやはりすごい。

あと、短歌教室の8月号「短歌ブーム」の記事がよかった。確かに2020年あたりから短歌ブームが囁かれていたし、私もそのころから本格的に読み/詠みはじめたけど、私のまわりで短歌をしてるひとは全くいない。「短歌ブーム」って実はメディアが言ってるだけで、本当は流行っていないのでは? と懐疑的なモヤモヤをずっと抱えていたのだが、すこし解消された気がした。