狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

外出の弊害[2024/2/18(日)]

朝から暖かい一日。急に気温が上がると体調が悪くなるので本当にやめてくれよ…と思いながら起きた。2月は毎年メンタルの調子が悪いのだが、今年はかなりマシなのでよかった。暖冬と服薬のおかげかもしれない。
先日、3年ほどずっと動かしてきたツイッターのアカウントを誤って失効させてしまった。ごく少数の人とつながるためのアカウントで、ひとり言をひたすら呟いていたのだけど、昨年末からかなり愚痴っぽくなってしまい、正直言って他人を傷つけるようなこと書いていた。だから少し頭を冷やそうと一時的にアカウントを削除しており、気持ちが落ち着いた頃に復活させようと思っていたのだが、復活の期限を1日勘違いしていたせいで、完全にアカウントデータが消えてしまった。またアカウントを作り直せばいいだけなのかもしれないが、積み上げてきた写真データやつぶやき、友人とのやり取りはもう帰ってこない。失われたものは復元不可能だ。


朝食兼昼食に目玉焼き丼を作って食べた。昨日登山に行き、肉体的な疲労は溜まっていたが、運動したい気分だったので自転車で神代植物公園へ行く。かなり気温の高い日で少しこいだだけで汗が出てきた。冬の植物園ってどんな感じなんだ、と思ったけど梅が咲き始めていて綺麗だった。大温室はまるで熱帯のジャングルに来たよう。ツタの植物やサボテン、ヤシ科の植物などが鬱蒼と茂っている。特に感激したのは睡蓮の池。いろんな色の花を咲かせた睡蓮は綺麗だった。帰りに近所の公園で凧揚げをした。

最近よく出かけているが、本当に行きたくて行っているのか、ただ単に家にいない口実として出かけているのかわからなくなっている。でもフットワークが軽くなったことは事実だ。同人にのめり込んでいた頃は、週末は家で原稿するのがメインだったから、その頃から比べて知見を広めるチャンスみたいなものはかなり増えた。ただ今は、家でじっくり何かを考える時間が減っていて、あんまりよくないなと思う。じっくり考えたり何かに取り組む時間を設けたい。外に出て何かをしていると、小さい隙間時間がたくさん出来る。でもその時間で何をするわけでもなく、ついスマホを弄ってしまう。これが良くない。休日の移動時間は何故か本を読む気になれないので、「せめても」という気持ちで電子書籍でマンガを読んでいる。インターネットの時間を減らしたい。

夜は立川で「哀れなるものたち」を見て、軽く飲酒をしてから帰宅。遅く起きたのに寝る時間は毎日一定なのが悔しい。結局今日は中国語の勉強ができなかった。


見た映画

哀れなるものたち(2023年、英・米・愛合作、ヨルゴス・ランティモス監督)

自殺を図った女性が妊娠していた胎児の脳を移植され、「ベラ・バクスター」という新しい存在として成長していく物語。カラダは大人!頭脳は子供! 「女性の自己決定権は、その女性を支配する男性ではなくその人自身にある」という当たり前のことに気づかせてくれる。この映画はフェミニズム映画と銘打っているわけではないが、その要素がふんだんに盛り込まれている。
博士の家の中で暮らしていた時は映画はずっとモノクロだったが、弁護士と駆け落ちしてセックスをしたことで世界に色がつく。この弁護士の名前がダンカンなんので、反射的に(ダンカンこの野郎!)と思ってしまった。ダンカンは勝気な割に嫉妬深く、すぐめそめそするする。かなりひどい男なんだけど人間臭くてちょっとかわいいと思ってしまった。ダンカンこの野郎!
船の中で「知性」的な部分に目覚めていく。わかりやすいターニングポントだ。
キラキラした空だったり、風変わりな街だったり、ファンタジー要素は強め。あとは何と言ってもファッションが最高! 登場人物たちは19世紀風の服装に身を包んでいるが、ベラだけは現代的な要素(ショートパンツだったり透け感のあるローブだったり)のある服を着ている。
美術やインテリアもものすごく凝っていて、それを見るだけでも楽しい。魚眼レンズや変わったカメラワーク、パリやリスボンなど土地を移動する事に挟み込まれるグレーのカットインが良かった。

ミッドナイトスワン(2020年、内田英治監督)

ものすごい映画だった。ロングランで上映されたのも頷ける。
ニューハーフショーのキャバレーで働く主人公の凪沙は性別違和を抱える男性。性別適合手術の資金を貯めつつ定期的に女性ホルモンを打ち、女性的な見た目で日々の生活を送っていた。ある日、育児放棄された姉の子・一果を一時的に引き取ることになる。凪沙のチュチュを手にした一果がバレエに興味を持ち…というストーリー。
草彅さんの演技がものすごかったですね…仕草が女性そのもの。でもよく見ると肌や骨格が男性で、女性でないことがわかる。そして一果役の服部樹咲ちゃんのバレエが素晴らしかったてす。

バレエ教室の先生に「お母さん」と呼ばれたところが完全に凪沙の人生のターニングポイントでしたね。おじいさんが「オデットは朝になったら白鳥に戻る」と言っていたのは、凪咲の隠喩でもあるのかな、と思った。いくら女性らしくしていても、夜の間しか真の姿でしかいられないから。タイで性適合手術を受け、それが原因で感染症にかかり命を落としてしまう。感染症にかかって血まみれのオムツを履いてる凪沙が本当に痛々しくて、悲しかった。一果が広島に戻ったあと、先生が広島までレッスンしに来てくれ、一果がバレエ学校のスカラシップを取れなかったら本当に報われないエンディングになっていた。


読んだ本

射精責任(ガブリエル・ブレア 著、 村井理子訳)

妊娠・出産の責任がなぜ女にばかり押し付けられているのか、望まない妊娠の原因は男性の無責任な射精に原因がある。男たちの怠慢を許さず、きちんと責任を持てという内容。コンドームの着用や精管結紮(パイプカット)は女性のピル服用や卵管結紮に比べてはるかにリスクが低く安価なのに何故やらないのか。
男性側の不都合を「全て女性に押し付けている」現状を何とかしなければならない。アメリカの場合は中絶が州法で禁じられているから尚更。日本も早く緊急避妊薬をにゅうしゅしやすくしてくれか。女性の体の自己決定権が女性にないのは日本も同じ。

昴 11巻(最終巻)

伝説の一夜となったシステロン・カンパニーの「ボレロ」の後、昴はぽっと出の地味な男とくっつきそうになって終了、の尻切れトンボ感…。10巻のプリシラ・ロバーツとの手に汗握る戦いはどこに行ってしまったんだ…。山王戦で終わったスラムダンクみたいな終わり方だけど、若干消化不良感が残る。プリシラとのエピソードがよかっただけに……と思ったら、『MOON昴』という続編が出るらしい。読みます。

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やっぱりAwichの曲は泥臭く女性をエンパワーメントしてくれるな。まさに「ファイトソング」という言葉がぴったり。


何度も読んでいるAwitch特集のクイック・ジャパン。


「哀れなるものたち」に出てきたみたいな、首の詰まった水色のパフスリーブブラウスを買った。中肉中背の骨格ストレートにはなかなかの鬼門だが、着たい物は着たい。スタバの花見だんごフラペチーノは、だんごが完全に蛇足だった。冷たいドリンクに駄菓子のサクランボ餅のような食感はミスマッチ感がすごかった。