狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

気づかないなら気づかないままで[2023/8/21(月)]

エッセイってなんだ。文学界9月号を読んでからずっとそればかり考えている。特に、文フリにおける随筆の盛り上がりはものすごい。人気の本ってどんな本、と思い、先日赤坂・双子のライオン堂で、わかしょ文庫さん、オルタナ旧市街さんの書籍をゲットした。

それらを読んでいて思ったことは、相対的に自分の本は思い切りが足りず、誰かを怒らせないような、悪い意味での引き算の本作りをしているということだ。二次の同人誌を作ってる時は相場感や内容の密度にかなり気を使っていて、界隈という名の仮想敵から攻撃されないよう防御を万全にしていた。だってイチャモンつけられたら嫌だから…自分がこんな感じで同人をやっていたので、強かに生きる同人女(文脈から察してください)を見るとウワ…となるのだった。でも同じグレーにいる同士、どんぐりの背比べであって明確な違反行為(公序良俗に反する行為、脱税など)がない限りは括りは同じだし、なんならどちらもアウト。ちなみに、別に私はリスペクトの有無とかは割と気にする方ではなくて、「あいつには愛がない」と言ってのける方がよっぽど同人村的な考えかもしれない…千葉雅也も似たようなことを言っていた(←発言の権威付けをするな)(往年のオタク仕草)


秋の本をぼちぼち作り始めているが、やはりタイトルが決まらない。タイトル決めは結構得意なはずなのに…とりあえず本文の編集を進めている。余分な文章や言い回しをゴリゴリ削る。削りに削る。誤字が多くて辟易しながら削りまくる。目指せ!不動の一点を(もうこれ以上文を動かせないという状態まで推敲すること)10月は仕事が忙しくなる(クビにならなければ)ので9月でカタをつけたい…タイトルの一部に特色を使いたいのだけど、予算もあるしどうしようか。どうせ出すなら色々やりたい。

本当に毎日暑いですね。夜も気温が下がらないし、満員電車はクソ暑い。東京は住むところじゃなくなってしまった。夏バテなのかなんなのか、体がだるく、こういうときは体力を回復させようと早寝の体制に入る。が、眠気は訪れない。こんなときの取っておきは読書なので、図書館で借りてきた文學界8月号収録高瀬隼子「明日、ここは静か」を読んだ。

読んだ本

高瀬隼子「明日、ここは静か」(文學界23年8月号)

芥川賞を受賞した26歳の会社員女性が主人公。受賞に際し沢山のインタビューを受けるが、回答は嘘ばかりだった。どう答えるのが正解かを考えて、相手が欲しそうな言葉を選ぶ。芥川賞は年に2回だから、半年後には次の受賞者が決まる。つまり作家としての旬は半年間。そのうちにできるだけ作品を作らなければと、仕事を辞める決断をしてーというあらすじ。
2022年上期の芥川受賞作家が芥川賞作家を題材に話を書くのってありそうでなかった気がする。ものすごく面白かった。主人公は多分真面目で、世間から自分がイロモノとして扱われていることも自覚している。孤独感やそこから来るちょっとしたいたずら心もあるのかもしれない。学生時代の数学の先生に呼び出されるシーンの先生のだるさといったら…1年間授業を受けただけで今後一生「先生」と呼ばければならないだるさもわかるなぁ。全体的に田舎の監視社会を揶揄する視点もあって面白かった。

見た展示

ABSTRACTION展@アーティゾン美術館

今回がはじめてのアーティゾン美術館訪問。ブリヂストン美術館をリニューアルした施設で、まさに都会のオアシスといった建物だった。アーティゾン(ARTIZON)はARTとHORIZONをあわせた造語。
アブストラクション展はとにかく展示数が多い!午後4時に入場したので、2時間で見切れるか!? とビビるくらい展示量が多かった。モネ、マネ、ゴーガンなどの印象派の作家の作品があり、ピカソマティス、ドランなどのキュビズムの作品がたくさんありました。中でも嬉しかったのは、古賀春江岡本太郎など日本人作家の作品も沢山あったこと。やっぱり自分、抽象絵画好きだな。
初見の作家もたくさんみることができ、まさに「芸術は爆発だ!」を肌で感じられた。本当に盛りだくさんで、1800円(スマホアプリで解説も聞ける)でこんなに見させてもらっていいんですか!? という感じ。


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なんかもっと色々書きたいことがあったはずなのに、モヤモヤをイメージ化出来ないのでここで終わります。先週から結構本を読んでいますが感想が追い付かないし、書いても薄っぺらいことしか言えなくてぴえん。ぴえんといえば、最近蚊に足を食われまくっている…何故…と思ったら、郵便受けの隙間が微妙に空いていた。トホホ…

追記

誤って書きかけの文章をアップロードしていたらしい。恥ずかしすぎる。