狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

夢、叶えし者(転職RTA106日20時間19分)[2023/5/3(水・祝)]

転職先が決まりました。
出版社から正社員のライター・編集者として内定が出ました。未経験が編集職にありつくのはなかなか狭き門をくぐらねばなりませんでしたが、どうにか拾ってくれるところが見つかったので良かったです。恩に報いることができるよう頑張ります。そして、謀反者の私に現職の席を保持してくれた上司には頭があがりません。本当にありがとうございました。
転職RTAは106日20時間19分でタイマーストップです。お疲れ様でした。(レギュレーション:転職サイト登録でタイマースタート、内定承諾の提出でタイマーストップ)2月半ばから3月末まではほぼ活動していなかったので、動いていた日数は実質60日くらいです。

転職に至るきっかけ

様々な理由から現職のモチベを失いかけており、最低1日8時間×5の時間を使うならもっと自己実現できる仕事に就きたいなぁ…と考えていたタイミングで、手当の廃止期日が来たからです。どうせ給料下がるなら…やりたいことしない? するか! と思い至り、転職を決意しました。思い返せば、新卒で入った現職の入社式の最中に「3年くらいしたら転職したいなぁ」と漠然と考えていたので、常に頭の隅に転職の存在はありました。いざとなれば逃げ道があると考えると気が非常に楽でした。そのため、「ついに実行に移すタイミングが来た」という感じでもありました。
やりたいことは文字を書いてお金をもらうこと、つまりライターや編集職でした。ただ、20代とはいえ完全未経験でポートフォリオすら出せない私が、編プロにも入らずにライターや編集になるなんてほぼ不可能であることくらい私にも分かっていました。しかし、難しく考えずとりあえずやるだけやってみることにしました。

戦歴

書類提出 50社くらい
書類通過 10社(内訳:編集(書籍・新聞)5社、編集(マンガ)2社、経験職種3社)
一次通過 2社(編集(書籍・新聞)1社、経験職種1社)
内定 2社(同上)

経験職種で内定が出た時、「やっぱり私のやりたい仕事はこれではない!」と気づき、そこから編集一本で活動しました。結果、あのときお断りしてよかったなと思います。
ちなみに漫画編集は事前に志望理由の提出と作文課題が求められました。書籍編集は面接前にSPI、面接時に一般常識・作文課題を実施するところが多かったです。



転職活動記録

①エージェントに登録&職務経歴書の作成

とりあえずリクルートエージェントとDODAに登録。その日のうちにweb経歴書と職務経歴書を作成しました。リクルートエージェント(以下、RA)は数日で担当エージェントとの面談案内が来たが、DODAは約2週間後に来た。どちらのエージェントさんもとても話しやすていい人だったけど、RAの担当さんの方が的確な提案やアドバイスをくれたし、同性ということもあり頼りやすかった。(結果的にRA経由の求人で内定承諾したので、自分はリクルートエージェント派です)

エージェントと話をして決めた転職活動の軸は以下の通りです
・第一志望/出版業界、編集職
・第二志望/経験職種(業界問わず職種で選ぶ)
・第三志望/大学の専攻分野(業界問わず職種で選ぶ)

比較的引っ掛かりそうな第二志望、第三志望で保険をかけつつ、夢に向かってチャレンジしよう! という方向性に話が決まり、仕事を紹介してもらえることになりました。職務経歴書はほとんど直すべきところがないと褒めてもらえてハッピーでした。RAではエージェントのアドバイスから「編集職用の職務経歴書」と「経験職用の職務経歴書」を作成し、適宜企業の方に出してもらう取り決めとなりました。これが結果的に良かったです。「編集職用の職務経歴書」には自己PRの他に「なぜ編集者になりたいのか」についても記載しました。その中で文章を読むことが好きなことと、書くことも好きで本を書いていることも記載しました。そういった記載を嫌う企業もあることは想像に難くありませんが、未経験者が編集職にありつくには、少しでも「書くこと」の接点が必要でした。転職活動とは価値観と経験を加味した需要と供給のすり合わせだからです。

履歴書の登録にあたって証明写真を撮ることになりました。駅前のスピード写真で顔色補正付き&データつきの写真を撮りました。新卒の頃に買ったスーツ(notリクルートスーツ)が着られてよかったです。インナーがブラウスだと新卒感が出るので、オリヒカで買った丸首のインナーを着て写真を撮りました(のちの面接もこの服で行きました)。

②書類提出&一次面接の日々

書類の準備が終わったのであとはひたすら求人をチェックし、応募の繰り返し。書類が通過すれば(SPIがある会社はこのタイミングでSPI受験)そのまま一次面接となります。
1社目に受けた面接が塩面接、2社目が圧迫面接でした。この時点で転職活動の厳しさを知り(これは結局勘違いだった)そこそこ真面目に面接対策をするようになりました。3社目以降はすべてまともな会社だったため、和やかな雰囲気で話したいことを話せたので結果オーライです。なお、圧迫面接ではモラハラっぽいことも言われ、その時点で入社する気が失せ消化試合のように面接を終わらせました。ちなみに、その会社は口コミサイトでも労働者からの評判が激悪でした…つまり、完全に奴隷を選ぶ面接だったのです。圧迫するような会社は無視していいです。8割はweb面接、2割は対面面接でした。
面接で意識したことは「見栄を張らない」「嘘をつかない」「対話をする」でした。会話をするように話すと緊張しないし、面接官の話も聞けるのでおすすめです。

ちなみに、エージェントを利用して応募しているのにもかかわらず、対面面接で履歴書や職務経歴書を持参させる会社はなんか嫌な予感がしたので面接をお断りました。

③1社目から内定が出る

なんとなく受けた会社から経験職種で内定が出ました。が、これが本当に自分のやりたいことだったのか? と考えると違っていたので、申し訳ないけれどお断りしました。先方にも時間を使ってもらったし、これ以上関係ない人に迷惑を掛けたくないと思い、ここから編集職一本でいこうと心に決めました。

このタイミングで現職が忙しくなったのと、なんとなく疲れが出てきたため1か月弱お休み期間に入ります。休むと気持ちの余裕が出てきたので良かったです。

④転職活動再開

4月から転職活動再開。6社くらいに書類を出したところ、しばらくして3社から一次面接の案内をもらい、日程の調整がついた会社から受けました。ちなみにその3社のうち、日程調整や結果の一番レスが早かったのが内定をもらった会社です。一次から対面面接でしたが、不思議と嫌な感じはしませんでした。面接も落とすための面接というより、私の良いところを見つけてくれるような話し方でとても安心できました。面接で作文を褒められたので(これはお祈りかな)と思いましたが、通過していました。二次面接も同じような感じで面接は進みました。

⑤内定承諾

面接を受けた翌週にエージェント経由で内定通知書がきました。希望通りの職種ですが年収が多少下がることもあり、少し迷う部分がありました。いくつか気になった点をエージェント経由で質問すると、特に問題ないことがわかったので(正直本当かどうかはわからないが)、内定承諾のメールを送りました。これにて転職活動終了です。

⑥退職交渉

ここからエージェントから怒涛の退職関連のメールがきます。エージェントには転職先の企業から報酬金が支払われるため、「何としてでも退職させる」という強い意志を感じられました。内定承諾を送った次の日には上司に退職の意を話し、退社日が決定しました。引継ぎや細かい部分はこれから決めます。


転職活動の感想

令和に転職活動をして感じたことは「就活よりはるかに楽」だということです。平成の終わりに就活をしていた身からすると、「ES提出無し」「手書き履歴書不要」「面接は原則webのため来社不要」というだけで活動のハードルがかなり下がりました。web履歴書と職務経歴書を一度エージェントに提出してしまえば、あとは気になった応募ボタンを押し、結果を待つだけです。就活生の頃は「面接官と話す」というだけで緊張したものですが、社会人ともなると社外の人と話す機会もそれなりにあるのでそこまで緊張しませんでした。というか、面接のために平日昼間に時間を確保するのが一番難しかったです。
文章だけ見ると、割とトントン表紙に内定までこぎつけられたように見えますが、2月後半くらいは寒さと体調不良も相まって、割とメンタルが不安定でした。あの時は人生に絶望していたけれども、案外なんとかなるもんだなぁと思いました。決まらないときは全然決まらないが決まるときはトントン拍子に決まる。あとは自分のチャンスをつかむ握力を信じるだけでした。

実は今回の内定は今の業界で働いていたからこそ出た部分があって、人生何が役に立つか分からないなぁと思いました。逆に言えば、「X業界で得た知見」を持った人間は不要であると判断した企業から落とされ続けた結果、内定先にたどり着くことができたと言えるでしょう。(もちろん、知見だけなく人柄や気質的な部分で落とされた可能性も大いにありますが)
「就職(転職)はご縁」とよく聞きますが、本当にその通りだと思いました。募集要項で見た感じはいいのに面接官と合わない、企業理念と自分の考えがマッチしないということもありましたし、逆に募集要項ではそんなに惹かれなかったけど面接官の話を聞くとどんどんその会社の魅力がわかってきました。


さいごに

私は入社が決定しただけで、まだ入社はしていません。募集要項だけ見ればそこそこホワイトっぽい会社ですが、実態はわかりません。未経験の分野ですから、これから試練がたくさん発生すると思います。もちろんいろんな不安はあります。しかし「変化は最初、劣化の顔をしている」という言葉を信じて前に進みたいと思います。


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ソイヤッ ソイヤッ

「伸びしろが感じられない」と一次面接後にフィードバックしてきた会社、見とるか~?