狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

許可局[2024/1/21(日)]

朝4時に抜歯の痛みで起きる。抜歯後2日くらいたってるはずだがまだまだ痛い。鏡で抜歯痕を見るとぽっかり空洞があいていて、もしかしたらドライソケットになっているのかもしれなかった。でもあごの組織が見えるほどは深くないし…とりあえず装置装着日まで様子を見る。ロキソニンを飲んで二度寝


10時ごろに起きると口の中が血なまぐさく、穴に白っぽい血餅が出来ていた。やっぱり塞がり切ってなかったみたいだ。何をしていてもじわじわ痛くて、納豆ご飯を食べるにしても気を遣った。
昼になっても雨のため気温が上がらず、いまいち準備の動きがのろい。従って家を出るが遅れた。今日はトキワ荘ミュージアムに行きたいなと思ってたけど、雨も降ってるしパスした。どうせ行くならあったかい日に行きたい。


図書館で本を返してから、雨の中電車移動。そういえば図書館で全然順番が回ってこない本がある。仮に在庫が2冊で予約が6番目だとすると、単純計算で1.5か月で回ってくるはずなのに2か月待ってもまだ順番は3番目だ。どんだけ滞納しているんだ。こういうことは前にもあって、ジャンルで言うと婦人向けのエッセイやムック本などにこういうことが多い(文学は結構早く回ってくる)。年齢層的に忙しくて物理的に読む時間が取れないとか読む速度が遅いとかはわかるんだけど、期限は守ってほしい。
東京駅のインターメディアテクに行った後有楽町に移動し、TBSラジオ・東京ポッド許可局10周年イベント「もっとSWEET10許可局」に行った。場所は有楽町朝日ホール。LUMINEには何度も来たことはあるが、エレベーターで11階まで行ったのはたぶん初めて。老舗っぽい雰囲気で好きかも。

「東京ポッド♪東京ポッド♪東京ポッド♪東京ポッド♪」のお馴染みの音楽でリアルイベントが始まる。とにかく喋るテンポが速い速い、そしておもしろい。さすが芸人さん。そういえば、寄席以外で芸人さんを見たのは初めてかもしれない(ハローの前座・バーイベでの上々軍団除く)。軽妙とはまさにこのことで、心なしかいつもより熱が入っているようにも見える。本日のゲストは古i舘i伊i知i郎(謎に検索除け)。
前日にゲストが発表されたとき「マジか…」と思った。落胆の方だ。この人はコメントが押し付けがましくてまさに老害的な意見を多く言うので本当に好きじゃない。だから結構真面目に行くのやめようかな…と思ったのだけれど、生でお三方を見たかったので行った。
ほどなくしてゲストが登場。普段毒を吐いて理知的なコメントを言っている三人がひたすらゲストをヨイショしてるのを30分間見ているのは結構しんどかった。まあ確かに芸達者なゲストだし話術はすごいんだけども、この人のトークショーを見に来たのではない私は…という感じになっていた。

「論」コーナーは「お笑いムラ」論。松本人志、ならびに吉本神話の崩壊について。有料・かつクローズな場なのでラジオでは放送しにくいセンシティブな話題を突っ込んできた。松本人志の話題は本当にセンシティブすぎる話題で、日常でもなるべく目に入れないようにしていたのだが、まさかここでぶち込まれるとは…。
「イベントで普段できないことをやろう!」っいう制作側の意図はわかるんだけども…まあでも「松本人志の話題を避けているから聞きたくない」っていうのもそれってあなたの感想ですよねなのでいい。普通に、西遊記論みたいなのんびりわいわいしたやつが聞きたかったんだよなぁ私は…歌手のコンサートに行ったらアレンジしまくりの曲を聞かされたみたいな気分に少し似ていた。
まぁ性加害の問題はさわりで少し触れられたくらいだし、議論の本題は吉本神話・松ちゃん教祖の崩壊、「吉本興業が牛耳ってる賞レース(M-1,R-1など)はあくまで吉本の価値観で採点されるセンター試験みたいなもんなのに、それがお笑いの価値観になっているのはいかがなものか」というところで、結構興味深かった。
4時半からは中継生放送で「おじさん生体報告」。会場の皆さんと盛り上がれて楽しかった。パソコンとしゃべってるおじさんいますねー。鹿島さんの「いいですよ」、マキタさんの「ですな」の相槌がものすごく好きなので今回生で聞けたらいいなと思っていたけど、今回は飛び出さなかった。残念だった。

マキタさんが歌う「また逢う日まで」をバックに、カーテンコールを3回。閉幕。ちょっと迷ったけど、ナイスコーヒーマグカップを購入し会場を後にした。


帰りはマルイの前の甘味おかめへ。列ができていたがサクサク進んで15分くらいで座れた。本当はぜんざいかおしるこが食べたいが矯正のワイヤーが外れるのが怖いのでクリームあんみつを注文した。これがうますぎる。あんみつってこんなにおいしいの!?あんこの味がやさしくていくらでも食えるし、寒天もちょうどいい歯ごたえ。そしてなんといっても黒蜜が香ばしくてうまい!!最近の最大のヒットかもしれない。本当にうまい。今度持ち帰りのおはぎを買おうと思った。

家に帰って中国語の勉強、風呂、就寝。ZINEの編集は出来ず。ナイスコーヒーマグカップでコーヒーを飲みながらあんみつを食べたい。




読んだ本

能町みね子『結婚の奴』

トランスジェンダーである筆者がゲイ男性であるサムソン高橋さんと性愛や恋愛が伴わない生活のパートナーとしての結婚の実現までを記録した本。サクサク結婚話が進んでいくのが漫画みたいだし、リアルでもある。サムソンさんちに同居して、大掛かりな改装までしてしまう勢いがすごい。

『きっと多くの人は、おそらくその閾値の感覚(=本当に好きな人)が先天的に備わっているんでしょうね。だから、恋愛感情〜結婚という流れに大した疑問も抱かず、心底楽しそうにそれを実現しているわけだろう。あいつらばっかりずるいじゃないか。その一連のやつ、私の想像力の範囲内ではちいとも楽しそうに感じないんだが、万が一楽しめる方法があるのだったら、ぜひ味わわせてもらいたい。』

ストレートの恋愛をして、結婚、妊娠出産をする人々に対しての鬱屈とした気持ちを隠さず表して、でも自分の人生を生きていく姿が強い。
『他人といるから自分の生活ができる』もマジでわかる。結婚の奴の生活、マジで理想なんだが…。「偽装結婚」という表現もちょいちょい出たりするけど、そこには家族愛みたいなものがあるから、全然偽装ではないと思う。タモリが「家庭にセックスと仕事を持ち込むな」と言ってたけど、まさにそれの実現だよね。性愛で繋がらない関係性はごまかしがきかない分、ゆらぎにくくて非常にいいと思う。というか、結婚制度って性愛に夢を見すぎでは?性愛はすべてを乗り越える手段としての魔法の呪文じゃないぞ。

観た映画

さかなのこ(2022年、沖田修一監督)

さかなクンの自叙伝をもとにした、さかなクンとは別人の物語。冒頭の「男か女かはどっちでもいい」という、ある種の開き直りのような前書き。これがめちゃくちゃいい。すべての世の中こうであれ。
主人公のミー坊(演:のん)は魚が大好き。近所には魚の帽子をかぶったギョギョおじさん(演:さかなクン)が住んでいて、変人扱いされている。ミー坊がある日ギョギョおじさんの家に遊びに行くと、時間を忘れて遊んでしまい、警察沙汰になってしまった。ギョギョおじさんは任意同行され、数年後には引っ越してしまう…というところから物語が始まる。
ギョギョおじさんは「歯車がうまくかみ合わなかった世界線さかなクン」として描かれ、ミー坊の将来の分岐ルートのようでもある。母親の病的なまでの肯定、ヤンキーだけど善人な同級生など登場人物がことごとく怖くてちょっとホラーだった。でもすごくいい映画でした。
ちなみに製作は東京テアトルで、エンディングなんかは(あー、ぽいぽい)って思った。



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ぜんぶ妖怪のせいにしようかな。