狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

断片[2023/10/25(水)]

ブログに載せようと思って書いたけど、掲載どきが分からなくなった短文(issue)たちをまとめて掲載します。

やる気

やる気ほど信用できないものはない。そして大抵のことは「仕組み」あるいは「習慣」で解決したり、達成できたりする。ではなぜ我々が受けてきた学校教育ではやる気(≒根性、努力)が神格化されてきたのか? と考えたところ、やはり、そもそもの人員的・物質的なリソースが足りないからなのではないか、と考えた。1クラスに担任は1人、部活も基本的には顧問は1人~2人。予算も限られている。公立校は特に顕著で、自由に使えるお金はない。そもそも仕組みを整備するためのリソースが圧倒的に足りてない気がする。これを見て何を思い出すか? 太平洋戦争です。あの頃から何も変わっていない。やる気・根性は最終手段のはずなのに、戦後もそれを選び続けていることになる。あとはリソースがあっても「そういう根性教育を受けてきた教師が、同じ教育メソッドで根性論人間を再生産している」という可能性もある。もちろん、何事も継続のためには根性もある程度は必要なので、社会に出る前に鍛えているという考えも捨てきれない。根性、あって損はないですが、我慢はどこかに無理が生じているということなので、なるべくなくしたほうがいいです。
これを書きながら、学校は改めて集団行動を学ぶ場でもあるのだなと思いました。個ではなく集団を生かすというのは、日本のお家芸なのかもしれません。

ズボンの長さ

仕事をしていると自分のズボンの短さが気になる。足が長いのではなく、自分の身長が平均よりでかめだから必然的にそうなってしまう。Mサイズはウエストはぴったりでも丈が短く、Lサイズは丈が程よくてもウエストがぶかぶかになる。そんなこんなでMをいつも買う。ユニクロだとオンラインで丈長めのものが売ってるのでそれを買えばいいんだろうけど、注文&店舗受け取りが面倒なのと、丈長めだと自分には長すぎる気がして買えていない。まつり縫いで裾上げをしても乾燥機にかけたりすると縫い跡が目立つのがなぁ…ダボダボのズボンを履くのが苦手というのも影響している気がする。でも最近は丈長めのものをダボっと履くのが流行ってるしなぁ…次買うときは試してみよう。

PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLSにどっぷり浸かっている

10月から配信中のPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS(以下、プデュ)にすっかりはまっている。オーディション番組は結構好きで、アイドル関係はASAYANラストアイドルなどを見た。けど…ここまでハマるとは思っていなかった。もともとK-POPにそこまで興味がなかったので、元アンジュルム笠原桃奈さんの成長を見られればそれでいいやと思っていたのに、今となっては笠原さんだけでなく練習生全員の生き様を追いかけている。プデュ…おもしろすぎる。
番組を見ていて思うのは、今の若い子たちって本当にいい子ばかりだなということ。「互いを尊重する、他人を傷つけない、けど自分の気持ちはしっかり伝える」と生まれたときから教育されてきた世代なので、他人を蹴落とす!みたいな雰囲気が一切ないのがいい。あるのは「一流のパフォーマンスをする、私を選んで!」のようなアスリートのような精神。そういう編集なのかもしれないけれど、見ていて本当に気持ちいい。あなたのこと、見つけたよ! 笠原桃奈さん、加藤心さん、山本すずさん、櫻井美羽さん、高畠百加さん、清水恵子さんは絶対デビューしてほしい。

SHIROBAKOはやっぱりいいぞ

今期もSHIROBAKOを見ている。2014年放送のアニメなので10年近く見続けていることになる。何百回見ても面白いし、飽きることがない。SHIROBAKOのことならいくらでも語れます。語らせてください。転職を経験して、みーちゃん(藤堂美沙)の気持ちがめちゃくちゃわかったぞ。みーちゃんはCGクリエイターとしての夢を追いかけた結果、「自社ビルのある大手スタジオからマンションの部屋を借りてやってる小さいスタジオ」に移った。結果のびのびやったり、未経験の分野に悪戦苦闘したり、意外なところで前職の経験が役に立ったり…わかるぞ! SHIROBAKOは人生。私はみーちゃんと同級生なので、彼女に本当にシンパシーを感じるんですよ。みーちゃんは普段ボーイッシュな服を着ているが、休日(遊園地回、吉祥寺回)は女子!って感じの私服を着ていたり、部屋にかわいい鏡台があったりして、意外と可愛いもの好きなんだな、というところもかわいいです。

震災関係のドキュメンタリー

東北出身ということもあり、震災関係のドキュメンタリーを死ぬほど見ている。見るたびに、人の命、生活、安寧を一瞬で海の中へ引きずり込む津波は恐ろしいと思う。「復興がんばっべ」みたいな明るいものより、どうしようもなく修復できないもの(人の命、PTSD、帰宅困難地域、)を一番印象に残っているのは、NHKで2015年に放送された津波で家を流された老夫婦の話。仮設住宅で暮らしていたが、国からの給付金などを元に家を建て直すことに決める。新しい家は足の悪いおばあさんでも暮らしやすいバリアフリー住宅で、おじいさんがおばあさんを大事に想っていることが伝わってくる。しかしおばあさんは体の具合が悪化し施設へ入ってしまった。「元気になって一緒に新しい家で暮らそう」とおばあさんを元気づけるおじいさんだったが、震災後の工事・建築ラッシュのため家の工事が遅れてしまう。おじいさんはイライラした様子で現場にはっぱをかけにいく。家ができる前におばあさんは亡くなり、新しい家におじいさんが一人で入居するところで番組が終わる。誰も悪くないだけにやるせなかった。NHKでは震災後の貧困なども取りあげていて、30円の素うどんともやしを食べる生活がわびしかったなぁ…

www.nhk.or.jp


エッセイの巧拙

インターネットをしていると、かがみよかがみというサイトにたどり着いた。読み物系のサイトが好きなので、2、3読み進めるが、得も言われぬ香ばしさがあって読み進められない…これって確か朝日新聞がやってるサイトだよね? にしてはどれも内容も文章もひどくない? どんな人が記事書いてるの? と調べると、謝礼なしの公募制とのこと…なるほどね…。プロはわざわざここに文章書かないよなぁ。自分の書く文章が上手いと思ったことはないが、(ブログもめちゃめちゃな文章ばかりだし)文章の良い悪いくらいはわかるようになってきた。

以下、わたしが好きなインターネット読み物サイトです。他におもしろいサイトがあれば教えてください。
・&M
・好書好日
・クイック・ジャパン ウェブ
デイリーポータルZ
・まえとあと
・各種漫画サイト(くらげバンチ、サイコミ、ゼノン)

ついでに好きなラジオ番組も書いておきます。
・アフター6ジャンクション
ジェーン・スー 生活は踊る
・東京ポッド許可局
荻上チキ・Session
見事にTBSラジオばかりですね。

転職してよかったと思うこと

転職して4か月たった。転職してよかったと思うことは色々あるけど、「週末までのカウントダウンをしなくなった」のが一番うれしい。前職では「まだ水曜か…あと2日も働くのか」「まだ木曜か…明日も仕事かよ」みたいにカウントダウンをしていた。これが精神衛生上かなり良くない。カウントダウンを自然としなくなったということは、たぶんそれなりに楽しく働けているんだと思う。そもそも働きたくない人なので、憂鬱さが0になったわけではないが、メンタル的にはとても良い。

読んだ本

ジェーン・スー『死ぬとか生きるとか父親とか』

父親との関係性を書いたエッセイ。この本を読んで、ラジオで感じるあの余裕の正体がわかったかもしれない。東京のお嬢様で、破天荒な父親がいて、お母さんを若くして亡くしていて、転職しつつキャリアを築いて、結婚はしなかったけれど長く付き合ってる恋人がいて、友達付き合いもほどよくやって、人としての深みがものすごい。全体的に人に気をかけてやれる人で、「しょうがない」といいつつおせっかいを焼いちゃうタイプなんだろうなぁ。懐が広いというか。全方向に対する愛情がものすごい。

大前粟生『ぬいぐるみとしゃべるひとはやさしい』

本著は表題作と3つの短編で構成されている。全体を通して、性とかジェンダーとかその人らしさに触れながら物語が進行する。表題作と「たのしいことに水と気づく」が好きだった。
七森くんはハタチの大学生。線が細く、男っぽくない見た目をしており、それでいろいろ苦労してきたが傷ついたことは表に出さず、彼なりの処世術で生き抜いてきた。大学ではぬいぐるみサークル(ぬいサー)に入っている。
ぬいサーにはぬいぐるみに話かけるひとが多い。先輩は外国で起きた銃乱射事件のことをぬいぐるみに話しかけている。「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」と考える七森くんはぬいぐるみとしゃべらない。じゃあ「ぬいぐるみとしゃべらない人はやさしくない」のか? と考えるとそれも違っていて、やさしすぎるんだと思う。
田舎あるある、家事を一切しないお父さん&受け入れるお母さん、そして最悪ホモソ(付き合ってる人いるの、童なの、ゲイなの)しんどい…。七森くんのジェンダー観ってものすごくやさしいんだけど、やっぱり一度も女として生きてきてないから女からしたら「なーに甘っちょろいこと言ってんだ」とか言われかねない気がする(彼女の白城さんにもチクッと言われていたし。というか、白城さんの意見には苦言を呈すのに、自分が軽い気持ちで告白するのはオッケーなんだ…て思った)。だからこそ「男ってだけで怖がらせているかも」と怖がっているのかもしれない。付き合うことに対して「消費するとか、消費されるとか」って考えるの、わかるな~…。
麦戸ちゃんとの出会いは運命みたいだし、その思いが恋愛的なものじゃなかったとしても「それって、好きってことじゃん!」ってずっと思ってた。七森くんが麦戸ちゃんに出会えてよかったし、麦戸ちゃんも七森くんに出会えてよかった。
『きみだからさみしい』よりも好きな本だった。ただ、地の文が三人称単視点かと思いきやいろんな人の視点になったので、ちょっと混乱した部分もあった。映画も見たい。


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プルシュカってあのプルシュカですか? って思ったら、そうみたいです。