狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

キンモクセイ開花記録②/ぐんぐんのぼる


10/15土曜日にまたキンモクセイが咲きました(2回目)

土曜の日記

夏前からずっと着手していた作業が手離れする。これで残りは原稿1本になる。締切までの日数を計算すると、印刷所にもよるがあと50日位。いけるな!とノリノリで机に向かうが文章は出てこない。そこでやっと自分疲れてるな…と自覚する。疲れを自覚するのは意外と難しい。そこで丸一日原稿をしない日にした。実は先週、原稿を1日文字も書いてない日が他にあったのだが、まぁ書けないもんはしかたない。休み過ぎでは…とも思わなくもないが、急がば回れ作戦で行く。家事をすべて済ませてから家を出る。やるべきことはやる。

テイクアウトでバインミーを買い、公園で食べた。バインミー、実は初めて食べる。軽くトーストされたフランスパンに野菜とパテと卵が挟まってる。ベトナム風のなます?キムチ?みたいなのが入っているせいか、意外と辛い。野菜たっぷりで美味しい。かないお腹いっぱいになった。同時に買ったベトナムコーヒーを飲む。昔、サンマルクカフェにベトナムコーヒーがあって、それを飲むのが好きだったのを思い出す。その感覚で飲んだらあまりのおいしさにびっくりした。ベトナム料理屋のベトナムコーヒーは一味違った…!苦さ・甘さのバランスが絶妙。しかも日本人向けにしてあるのか喉が渇くほどは甘くない。例えるならハイパーリッチジョージアエメラルドマウンテン。私はエメマンが好きなので、とても気に入った。

そして芝生の上で1時間ほど読書。宮崎智之の「モヤモヤの日々」を読む。物語を読むと疲れると思ったからだ。暑くもなく、寒くもなく、快適な日。広場に目をやると、おじいさんが一人で凧揚げをしていた。すごくかっこいいなと思う。風はほとんどない日だったが、手元をクックッと軽く数回引くと、凧はどんどん空へのぼっていった。凧を見ているときほど「揚力」を感じる時は無い。それは凧には動力がついていないからだ。もちろん飛行機も揚力を使って浮上するが、両翼に立派なジェットエンジンがついているせいかそこまで(おお~)とはならない。(もちろん、巨大な鉄の塊が空を飛ぶという別の感動がある)アマゾンで凧を注文したので今度自分でもやってみようと思う。

その足で江戸東京たてもの園へ。前から行って見たかったが初めて入った。今日は初めてが多いな。
前川國男邸が本当によかった。すべてが必要十分なサイズ感(現代の家から見たらむしろ広い)、吹き抜けから入る光が美しかった。照明や家具のチョイスも素晴らしい。住みたい! 田園調布の大川邸も大切に住まれていた形跡があちこちにあった。驚くべきことに、オーナーが数回変わりはしたが平成5年まで実際に使われていたらしい。園内は思った以上に広く見学に2時間ほど要した。晴れててよかったし、いい運動になった。商店街ゾーンも当時の製品が並んだりしていて面白かった。

家に帰って夕食を食べる。そのあとしばらく意味もなくスマホをいじってしまった。最近スマホを触る時間が長くていけない。読みたい本がたくさんあるのに、こんなことで時間を腐らせてはいけない…ねたみは魂の腐敗であるとソクラテスが言っていたが、ネサフも魂の腐敗である。しかし、ネサフそのものは悪ではない。私が見に行くコンテンツ、さらに言えばそれを見に行こうとした私が弱いだけの話なんだよねこれ…
私は弱い、に関連した話だと、自分はよく近い未来(それこそ1週間後とか1か月後の出来事)についてあれこれ想像しては不安になっている。でも1週間や1か月の間に予想外のことが起きて、想像とまったく違う結果になる確率がかなり高い。だから寝る前に漠然とした人生の不安を考えるのは本当に不毛だしエネルギーの無駄遣いだなと思う。もちろん、備えられるものであれば備えるに越したことはないが(災害時の防災キット、仕事の資格や免許関係)どうにもならないときは考えてもしかない。考えても仕方のないことは考えるな…ぼのぼのでアライグマくんが「後で困ることを、なんで今困るわけ? あとで困るならあとで困れよ」って言っていたように、あとで困ればいいことはあとで困ろう。そうしよう…

しいたけ占いに「空白の一日を作ってみて」と書いてあり、奇しくも実現できた一日のでした。

日曜の日記

朝起きてすぐ近所の喫茶店で作業。テーブルが広くてのんびりしやすい。店としても作業推奨してるっぽいので、しばらく休日はここに通おうかと思う。その後、図書館へ移動、また作業。エンジンはすぐかかるが、ガソリンもすぐ切れる一日だった。朝、昼、晩に作業を三分割してノルマクリア成功(おめでとう)夜は2時間ほど読書をした。
図書館の帰り、ケーキ屋さんでいつも売り切れているモンブランを買えた。今まで食べたモンブランのなかで2番目に美味しかった!なぜ一番じゃないかというと、土台部分がビスケットタイプだったので…食べにくいからスポンジがいい…ナンバーワンは小布施堂の朱雀モンブランですかねやはり…あれはスポンジだし、なにより栗がうまい…


読んだ本

桝野浩一「毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである」

寝る前に少しずつ読んでいる。1ページに1首掲載されていて贅沢。枡野さんの短歌は「かっこつけないようで実はかっこつけてるかっこわるさを若者の希望とよびたい」みたいな魅力があるな。我ながらどんな例えだ。枡野さんが若い頃に持っていた歌の魅力は、年月を経ても失われず、かっこつけてるかっこわるさがほんとうにかっこよかった。なんだろう、ただの等身大の短歌、とか月並みな言葉で片づけていい歌集じゃない。いつまでも残ってほしい朗らかな口語の短歌だった。

毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである
でも僕は口語で行くよ 単調な語尾の砂漠に立ちすくんでも
他人への怒りは全部かなしみに変えて自分で癒してみせる
無駄だからやらないんだね 無駄のない人生なんて必要あるの
愛読はもうできないと知っていて変えない本が何冊かある

枡野浩一「ショートソング」

まだ読み途中。1話3ページにまとまってるのでテンポよく読める。ところどころで短歌が引用されていて「おっ」っと思う。

吉川浩満 「人間の解剖はサルの解剖のための鍵である」

私にはまだ早かった本だった……かいつまんで読むと、千葉雅也との対談がある。難しい事象を難しいままに理解し伝えることができる人たちの会話がすごい。

朝井リョウ「死にがいをもとめて生きているの」

まだ序盤までしかよんでいないが所謂「ててて構文」が使われている。同人小説特有の表現かと思っていたが一般でも使う人がいたのか…と衝撃を受ける。

ピエール手塚「ゴクシンカ」

断れない「顔の怖い男」が極道になり最恐への道をたどる話。
食堂のババアがスタンドみたいに出てきたところで、H×Hのネフェルピトーの念能力「玩具修理者(ドクターブライス)」を思い出す。この連想が作者の意図したものかはわからないが、私はそう感じた。いろんな漫画のオマージュを入れているそうだから(作者Twitterより)私が気づいていないだけでもっとたくさんあるんだろうな。相相手の圧力や周りの雰囲気にに屈して自分を曲げ、いつも損をしてきたという悔しさの描写がいい。

ピエール手塚「ひとでなしのエチカ」

連作短編3本を収録。1本1本が重くて1日1本ずつ読んだ。これについては後日ちゃんと書こうと思う。

※自分用メモ
エチカ=倫理。または哲学者スピノザの著書。ユークリッド幾何学の形式に基づき神、人間の精神について定義と公理から定理を導き演繹的に論証しようとした。


積読
李琴峰「彼岸花が咲く島」
齋藤孝「軽くて深い 井上陽水の言葉」
中野でいち「君の戦争、僕の蛇」


ここのプロフィール文を前から変えようと思ってるんだけど、どう頑張っても編集ページがみつからない…アカウント設定で他の文言を入れても変わらない……ドウシテ……ドウシテ……


最近のマイブームは氷枕(アイスノンソフト)です。台風シーズンの夜、湿度が高くて寝苦しかった時に保冷剤頭にあてて寝たらすごく熟睡出来て、それ以来ずっと使ってます。頭寒足熱はマジだった。脳みそが冷えるので寝る前に考え事して眠れなくなる事態の回避確率が上がる。本当にオススメ。真夏から使えばよかったな。冷たい部分が首に当たると首こりが加速する気がするので注意。
今の段階で分かっていることは、原稿の序文は丸々書き直ししないといけないので、少々だるいなということくらいです。土曜にみたぐんぐんのぼる凧あげのようにうまくはいかないけど、なんとなくうまく行く予感がある。今月中に初稿を上げられるようにがんばりまーす。

明日はKIRINJIライブです。楽しみです。