狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

コミティア一般参加の週末

コミティアに行ってきたぞ!!

コミティアに参加するのは初めてです。赤ブーは基本チケット制になったから「カタログを買って入場する」のが懐かしい感覚だった。
超人気サークルの本を買う訳もないので、ゆっくりでいいか~と思い、10:50頃に東の駐車場の待機列へ。既にかなり長めの列が形成されて驚く。いつかの日のコミケを思い出すほどの人だった。オンリーや文フリの感覚で来てはいけないイベントだった…? と慄きながら列に並ぶ。この日(9/4)は久々に暑い日で、日差しが容赦なく降り注いできた。湿度も高く、じわじわと汗をかく。男女問わず日傘の人も多かった。11:15くらいに入場。事前に目星をつけていた本は15分ほどで購入完了。しばらくあたりをぶらついてよさげな本をいくつか買い足す。ルン♪

当たり前のことですが、ここにいるサークル参加者全員が「オリジナル」の本を作って持ってきてるの、すごすぎるな…と思った。さまざまなジャンルの人が「これが好きなんだ!」と主張しまくってる光景が良すぎる。もちろん中にはプロの人もいて、でもそのすぐ横に初心者らしきひともいて、そのグラデーションの具合がすごく心地いい。ここで敢えて「多様性」というワードを使ってみるけれど、まさに多様性の具現化のようなイベント。かといってカオスなわけではなく、ジャンルや傾向ごとに番地がついているので秩序のようなものも垣間見えるし…いいな、コミティア。なお、時間の関係で同時開催のJ庭を見る余裕は無かった…。見たかった。


コミティア以後の日記

大手町へ急いで移動。川谷絵音主演舞台「独特な人vol.5 影と毒++」(ゲスト:柏木ひなた私立恵比寿中学))を見た。コロナ以後の世界、主人公はバンドマンで、メンバーのスキャンダルが発覚し楽曲の配信停止措置に怒るところから始まる。「オレオレ詐欺」の受け子をやって捕まるっていうのがリアルっぽい。感想としては、物語の表と裏、本当と嘘、被害者と加害者、そういう二つセットになったものの輪郭を意識させられるようなストーリー。ストーリーだけど「川谷」が演じることで、ナラティブなものにも見えてくる。OPとEDが映像として流れて、映画をみてるような感覚になった。映像がいちいちかっこいい。投げっぱなしになった要素もあるにはあるが、ある種のミステリ・ファンタジーのような幕切れでもあるのでそこまで気にならなかった。いわゆる「ゲス不倫」について触れられていて(もちろんギャグの一部なのかもしれないが)彼の中では過ぎ去った「過去」ではなく、今も、そして死ぬまで抱え続ける自責のような痛みなのかもしれないと思った。
終演後の挨拶でも「表と裏」について触れていて、川谷楽曲の「鶏油*1」を嗅いだ気分。もちろんいい鶏油だった。舞台の感想についてはどこかで詳しく書くことにする。

そのままあるいて昼ご飯として芹沢達也*2のこめかみがブチギレそうな背脂たっぷりのラーメンを食べる。燕三条の背脂ラーメン!!思い出の味!!食べ進めるにつれて「これこれ!」となる。うま~。背脂のことが大好きだ…



直帰するか迷ったが、せっかく神保町に来たので喫茶店で読書と作業。ついでに家で飲む用にコーヒー豆を買う。どうせならもう1種類買っておけばよかったな〜。ここのコーヒーはほんとうに美味しいんですよ!!おすすめです。

k-brazil.jp


三省堂小川町仮店舗に行きたかったが歩く元気がなくそのまま帰宅。そういえば昼食後からずっとしんどくて、「まぁ朝からコミティアいったし、結構歩いたしなぁ…」と思っていたけど今思うと熱中症気味だったのかもしれない。昨日はほんとに蒸し暑かったし、夜風呂に入ってもなかなかほてりが引かなかった。自分は本当に人混みが苦手なんだな…と思い知る。人混み得意だよ!大好き!という人もなかなかいないだろうし、多くのひとは苦手意識が強いと思うが、自分はとりわけ、あのレベルの人混みにいるとかなりしんどくなるように思う。気疲れがすごい。へとへと、ってこういうことを言うんだ…ってくらいへとへとになった。複雑な味を食べたくなかったので、夜ごはんはサラダとトマトとゆで卵と塩コショウしただけの鶏肉にした。結局、塩コショウで焼いただけの肉が一番うまいんだよな~~何故なら私は料理苦手なので。

読んだ本

千葉雅也『勉強の哲学 来たるべきバカのために』
スマホで調べものをしているとつい関係ないページを覗いたり、他のアプリを開いてしまう。でも本で調べれば「そのテーマのこと」しか基本書かれていないので集中して調べることができる。これを限定化という。(意訳)
度重なる千葉氏の「フリーライティングはいいぞ!」のプレゼンを受けてworkflowyを導入した。対応言語に日本語が無いためはじめは直感的に操作できなかったが、慣れたらかなり使いやすそう。


穂村弘東直子『短歌遠足帖』
吟行ってしたことないのでしてみたくなった。「with岡井隆井の頭公園」回はさすがとしか言いようがない。歌人だけでなく、作家や漫画家(しかも萩尾望都先生)が短歌を詠むのが新鮮。刊行ありきの企画なのかと思いきや、吟行をしたのは2012~2013年なのが意外だった。全く古さを感じない。藤田貴大さんの短歌は声に出して読みたい系のやつですごくよかった。


枡野浩一(短歌)杉田協士(写真)『ロングロングショートソングロング』
いい!!写真も短歌にすごく合っている。

嘘つきになろうと思う 嘘をつく世界のことを愛するために
法律で裁かれている友達を法のすきまでゆるしていたい



最近PCの調子が悪くて、壊れてくれるな…という祈りの気持ちでキーボードを叩いています。今の悩みは表紙の試し刷りするかどうかなんですけど、試し刷りすると家に届くのが本の締め切り日に間に合うか間に合わないかの瀬戸際なんですよね。これも私の仕事が遅いせいなんですが…うーむ、迷う。特殊紙使うから色校、したい。まぁ早割を諦めるとか納品日をズラすとか色々やりようはあるんですが。やっぱり早め早めにうごがないとダメだな。

*1:どうしてオレは 鶏油 (チーユ) なんか入れてしまったんだろうな?

*2:鮎ダシの上品な味のラーメンに鶏油をいれてしまったラーメン発見伝の愛すべきハゲ