老舗中小企業を辞めてベンチャー企業に入りました。ベンチャーに入ろうと思って入ったのではなくて、ここなら入りたいかも?と思った会社がたまたまベンチャーでした。
退職・転職・入職の3つのフェーズに分けて書きます。
退職
出版社を2年弱で退職しました。職種は記者でした。辞めた理由は以下の2つです。
①職場環境が合わない
②職場風土が合わない
仕事そのものが嫌になったというより、仕事を取り巻く環境が嫌になって辞めました。仕事のことは嫌いじゃなし、できれば続けたかったのですが、今後環境が変わることがないと明言されたので辞めました。
弊社の特にここが嫌だったよ
・男女共用トイレ(壁が薄いので事務所に音が漏れる)
・実力主義的な雰囲気
・全体的に昭和
「実力主義的な雰囲気」について解説します。当たり前と言えば当たり前ですが、取れ高のない記者は淘汰されていきます。自分もついていけなくなった口です。デスクからの叱責がめちゃくちゃきつかったので辞めました(怒られる→委縮する→ミスが増える→怒られるの負のループに陥っていた)。
そして敵は外にもいる。取材に行けばセクハラ・パワハラに遭うこともあるし(確率は3回に1回くらい、パーティー系はほぼ必ず)、たまに変な絡まれ方をすることもある。それも嫌だったので辞めました。
特にセクハラに関して、私が女だからというわけでもなくて、男同士でも普通に夜のお店の話とかを振られるので(「御社の近くに風俗街があるよね。よく行くの?」的な)、男でもセクハラにはあいます。きついね!
ちなみに病気が原因で休職、退職をすると健康保険組合から傷病手当金を支給して得もらえる場合があるので、どんどん頼りましょう。自分の健康を自分で守っていこうな!
転職
今回の転職活動の方針は以下の通りです。
①記者職は除外
②書店、版元を中心に幅広く
③無理なく働ける&長く働けそうなところ
④できれば令和っぽい企業
詳しく解説していきます
①記者(業務内容より記者を取り巻く環境)が自分に圧倒的に向いてないことがわかったので、除外しました。
②書店、版元を何社か受けましたが、どうしても条件面(勤務地、勤務時間、給与)が合わず、これは就職したとしても長くは働けないと思ったので最終的には除外となりました。夢を追いかけて苦しくなるのはもうこりごりだ~(こち亀風)。そこからはやりたいことではなく、できること、得意なこと(数字系)に方向を切り替えて探しました。
そして③「無理なく働ける&そこそこ長く働けそう」を具体的に言語化すると「なるべく家から近く(理想はドアtoドア40分以内)、そこそこ給料がもらえ、職場環境が整っているところ(詳細は後述)」を軸に探しました。
ちなみに私の思う「職場環境が整っている職場」です。
・夏暑くなく、冬寒くない
・トイレが男女分かれている
・2S3定が徹底されている
・怒鳴る人がいない
(これを言ったら鼻で笑った面接官、ゆるさねぇからな)
この条件で絞ったところ、①②③をだいたい満たす職場が見つかり、受けたら受かったので入りました。業務内容は多少経験のあるだったので、まぁ前回の転職のようにはならんだろ!とタカをくくったかんじです。
今回は転職エージェントを3社使いましたが、書類選考すら通らない体たらくが続き、転職サイトあら直接応募に切り替えました。他人をあてにしていたらいつまでたっても職なんて決まらないぞ!(自戒)次回転職するときも多分エージェントは使わないと思います。
基本的には「まずは面接を受けて、話した雰囲気から入社したいか決める」という流れで選考を進めました。明らかにやばい会社は求人サイトの文面の雰囲気だけで除外できるのですが、本当の実情は面接を受けてみないとわかりません。面接官と10分も話せば「ここは合いそう、合わなそう」というのがわかってくるので、まずは会って話すのがいいと思います。気軽に他人と会って話ができる、というのは記者経験を通して得た数少ない有用スキルかと思います。前の自分はそこまで気軽に人と会えませんでした。
入職
ベンチャーってどんな感じだと思いますか? 制度やマニュアルが不十分でみんながガムシャラに働いているイメージでしょうか? それであっています。大体そんな感じです。ただ、長時間残業はなく、ちょっと残業すれば普通に帰れます。
ここからは入職してからの感想を書きます。入社前に受けた説明と、実際の仕事や環境についてはギャップはありませんでした。詐欺求人を見抜く力だけはあるのでよかったです。
入社日、自分以外スーツを着ている人がいなくてとてもびっくりしました。前職も前々前もオフィスの人たちはスーツを着て仕事をしていたので…ビジネスカジュアルの男性版ってこんな感じなんだ、とかなり新鮮でした。業界的にアパレルに近いところにいるので(アパレルではない)おしゃれな恰好をしている人が多く、小さいピアスや結婚指輪以外のアクセサリーをつけている人がいることに個人的にはかなり驚きました。
仕事については、引継ぎのずさんさに目をつぶれば、仕事自体は「やれば終わる」って感じなのでよかったです。前々職からずっと正解がない仕事してたから、正解がある仕事、めちゃくちゃ楽!!!と思っています。だって正解を書けばそれで仕事終わりなんだもん…楽だよ…。
日報を常体(だ・である)で書くと怒られるとか、所感に所感を書いたら怒られるとかよくわからない風土はあるけど、とりあえずなんとかやっています。(報告と所感の内容が分かれていたので、事実と感想を分けて書けってことなのかと思って感想を書いたら怒られた。前職では事実と感想を分けるのが当たり前だったからさ…じゃあそもそも所感って書くなや)
社長からのメールが敬称略とかいろいろモヤることはあるが、まあ死ぬまでずっと勤めるわけじゃないし、頃合いが来たら転職します。
さて、みなさん他人の職場環境って意外と知らないし、知りたいですよね? 私は知りたいので表にまとめてみました。みんなの職場環境も教えてくれよな!