狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

夢はさっさと叶えるに限る

憧れというレンズを通してみると、夢はものすごく大きく見える。

私は社会人1年目の冬、幼い頃からの憧れだった「ケーキをホール食い」を初めて決行した。
勇み足で近所のケーキ屋に入り、新卒のなけなしの給料でスタンダードなホールのショートケーキ(確か、4号だった)を購入した。

その日は土曜日だった。この夢のために朝ごはんを抜き、紅茶を用意し、念のためしょっぱいものも用意した。準備は万全だった。
ワクワクした気持ちでゆっくり歩いて家に持ちかえった。
そして、一切切れ込みのないホールケーキにフォークを入れる。
一口目は本当に天にも昇る気持ちだった。長年のキラキラした夢をかみしめた。
二口、三口と箸(フォーク)は進み、だいたいカットケーキ1.5個分食べすすめたところで、胃に陰りが見える。紅茶を飲み、全体の1/3程食べたところで限界を迎えた。

こんなことなら高校生か大学生のうちに叶えとくんだと思った。クリームで気持ち悪くなるばっかりで、ホールケーキ一気食いはそんなにいいものでもなかった。ケーキは結局3日に分けて一人で完食した。もうしばらく甘いものはいいかな、と心底思った。


でも不思議と後悔は無かった。
人生のタスクから「ホールケーキ一気食い」が消えた感じがしてスッキリした。

ホールケーキ一気食いに限らず、夢を実際に叶えると「大したことなかったな」ということもあるし「もっとはやくやっとけばよかった(これには良いパターンと悪いパターンがある)」ということもある。
それを確かめるためにも、かなえられる夢はさっさと叶えるに限る。
ケーキ一気食いみたいな「やりたいこと」レベルの夢も、もっとデカめの夢も。

特に「腹がはちきれるほど○○をたべたい」は10代のうちにやっておこう。