狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

クッキー・ブローカー[2023/3/7(火)]

もはや何に悩んでいるのか分からないが、漠然とした不安に襲われ続けている。助けてステラおばさん! ということで、ステラおばさんのクッキーを買いました。店頭でバラ売りされているタイプと、ギフト用に個包装されているやつを500円分ずつ。前から違いがあるのかな? と疑問に思っていたので食べ比べてみようと思います!とユーチューバーばりの一人語りを自宅で繰り広げていたら、誤って踏んで割ってしまった。Cookie Broker.そういえば、昔アントステラでクッキー買うと、1枚ずつ個包装してくれた記憶がある。今は大袋にガサッと詰めてくれるので時間もかからないし家でも食べやすいので好き。

気温が上がって春めいた一日でしたね。夜の散歩が気持ち良かったです。特筆すべき出来事は特にない日、好き…

見た映画

・ベイビーブローカー(是枝裕和監督、2022年、韓国)
是枝監督の万引き家族が好きなので見た。赤ちゃんポストに預けられた子供を施設を介さず養子縁組を希望するカップルへと引き渡す「ブローカー」をしているサンヒョンが主人公。パラサイトでも思ったが、ソン・ガンホの持つなんかわからん哀愁は何なんだ…
いちばん印象的だったシーンは引き渡し前夜の観覧車のシーン。サンヒョンとヘジン、ソヨンとドンスがそれぞれ話す。自分も捨て子であるヘジンは「自分の母親にも何か(捨てた)理由があったのかも」とおだやかな表情で話す。それに対して「ウソンは私を許さない、悪い母親に変わりはない」と呟く。それに対して「代わりにソヨンを許すよ」とまっすぐ見つめるソヨンの台詞にグッと来る。これはソヨンやヘジンの母を許すだけではなく、ヘジン自身も救う言葉だから。ソヨンがみんなに「生まれてきてくれてありがとう」と言うシーンも印象的。モーテルでのひと時は不器用ながらもやっぱり是枝は疑似家族のつながりを描くのがうまい。
サンヒョンらを追う警察の2人組が、常に彼らを暗い所から見上げる構図になっている。雨、傘、の演出が味があっていい。海岸沿いの風景がどことなく日本に似ているのは、邦画っぽいカメラワークとフィルムの色味だからだろうか。

読んだ本

森田真生「偶然の散歩」

Titleで見て気になった本。章立てごとに使われている紙の色や質感が変わり、地層のような小口はなんとなく週刊漫画雑誌を思わせる。冒頭の「3つのりんごはあっても3そのものは存在しない」という文言から数学=概念であることを認識させられる。乱暴なまとめ方をすると「忙しく過ごしていると見過ごしてしまいそうなささやかな一瞬を、わが子を通して認識する」的なまぁありがちな丁寧な暮らし系子育てエッセイなのだが、そこに数学や哲学の概念が入ってくるのでおもしろい。今の瞬間が偶然で成り立っているような気がしてくる。筆者が27歳の時に養老孟司先生に『自分の若さが辛い』と相談したエピソードが強すぎる。

松村圭一郎「くらしのアナキズム

アナキズム無政府主義=割と危険思想のイメージがあったが違った。国家や権威からの脱却ではなく、暮らしと生活がベースとなり、地域のつながりから分かち合いを通じで幸せを享受する。マニュアル化された匿名性を脱して、人と人とがコミュニケーションをとる。熊本地震エチオピアでの経験の記事が織り込まれていることで本文の理解も深まりやすかった。「革命は今までの権威がさらに強力な権威に倒された状態」「多数決は多くの少数派が無視される仕組みだから、無視されてると思う側がさらに投票しなくなる」ってのはホントにその通りだなと…



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明るくて切なくて…いい!合唱×レヴューの雰囲気が最高!