狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

本を読むと自分が今まで認識できなかった感情に名前がつく

叩いていい人を外野からコテンパンに叩くのはたのしいかい?

突然ですが、最近読んで面白かったweb漫画「ぱちん娘。」の話をしていいですか?(いいよ~)

「ぱちん娘。第1話「地獄へようこそ」」 - 若林稔弥のブログ:ぱちん娘。|DMMぱちタウン

25歳OLがある日なんとなくパチンコを打ち、同世代の女の子のパチンコ仲間と知り合いながらのめり込んでく話なんですけど…めちゃくちゃ面白いんです。カイジ的なドキドキハラハラがあるわけではなく、負けたり勝ったり、負けたり、負けたりしながらも楽しく打つ日常系…みたいな話です。


「ぱちん娘。第33話「クズはクズを呼ぶ」」 - 若林稔弥のブログ:ぱちん娘。|DMMぱちタウン

周囲にパチンコ趣味を秘密にしている主人公(25歳OL)でしたが、ある日会社の後輩(真面目、かわいい、友達がいないらしい)にパチンコを打っている瞬間を目撃されてしまいました。「せっかくだから打ってみる?」と丸め込もうとしたが失敗に終わる。そして後日、主人公のパチンコ仲間の占い師が後輩のことを「パチンコに愛された女性、つまるところ女神」と占う。実際に打たせるとものすごい強運の持ち主でした。そこで、あわよくば仲間にしたい!仲良くなりたい!と連中が飲みに誘ったところ、酔っぱらうにつれて化けの皮が剥がれてくる後輩。「パチンコやるひとって他にやることないんですかー?」「パチンコは人生の無駄」「私間違ったこと言ってます?」もちろん一行はドン引き。パチンコが好きって言ってる人の前でそんなふうにドヤるのきつすぎる。一行は「この子は正論でマウント取って気持ち良くなって、相手怒らせたことに気づかず、知らず知らずのうちに友達いなくなったパターンだ」と気づく。

わ、わかる…!!パチンコ打ってるってだけで馬鹿にされて悔しい気持ち。私は遊びでしか打ったことがないので、彼女たちの気持ちを心の底から理解できるわけじゃないけれども、私も最近同じようなことをされたので分かる…(言われたことは全く別分野で、その事象をぼかすのもどうなのと思うけど、今回はなんとなくぼかしたい)川崎はクズだと名指しで言われたわけではないが、○○するやつはクズだと言われた。○○は私がすきな娯楽ね。公共の福祉から鑑みてまぁ褒められることではないけれど、法を犯しているわけではないし、むしろ私は法や地域で決められたルールのなかでやってる。それなのにクズと言われてまぁ普通にイラついた。確かに同じ○○が好きな人にクズもいるけど、クズじゃない人もたくさんいるが!?!?それと同じように、パチンコ打ってる人はクズばかりじゃないよ、マジで。人には人の事情があるんだからほっといてほしいよ。これってルサンチマンですか?ルサンチマンでもいいよ。


叩いていい(と社会からレッテルをはられた)ひとをコテンパンに叩く(cf.執拗な、私刑とも言えるほどの叩き)ひとってマジでなんなんかね。「悪口良くない」「ちくちくことば良くない」って言うくせに、「こいつは叩いていい対象だ」と分かるとコテンパンにするの、はっきり言って怖い。声高に言う人は「叩ける自分のほうが立場が上」だとでも思っているんだろうか。


その後、なんだかんだ後輩とも仲良くなって楽しいパチンコライフを送るので、ぜひ読んでみてください。余談だがぱちん娘。のみどりちゃんが「ウマ娘のおかげで競馬ばっかり健全なイメージになってずるい。パチンコも擬人化すれば人気出るのかな」って言ってて笑った。タシケニ~~。しかし、パチンコはそもそもアニメ漫画原作の台も多く利権問題が複雑そうだから擬人化は難しいのかな。久々に私も海物語を打ちたいよ。マリンちゃんに会いたい。



読んだ本

滝口悠生「長い一日」
分厚い本だったけれど、3日で読み切った。自分が生活する中で心のどこかで感じているけど人に伝えるために言葉にするまでもないような、些細な感情を繊細に表現している本だった。視点や時系列がふわふわ変わって、メインの出来事としては2日間のことなのに、登場人物のファミリーヒストリーを垣間見たような、そんな気持ちになりました。途中の夫のスーパーオオゼキをめぐるはなしがとても良かった。「最寄りのスーパーはオオゼキではないが、地図をたどれば必ずどこかに最寄りのオオゼキはある」。うん、うん、そうだよね。調べたら自分の家の近くにもスーパーオオゼキがあるようなので、今度行ってみようと思う。
その他、なんでもないけど、涙が出てくる登場人物たちをみて(わかるわかる…)となっていた。混乱しながらも自分の感情の源泉を辿ろうとするその姿勢がいい。「(結婚して旧姓を失った)悲しさが愛おしさで、愛おしさが悲しさなのかもしれない」という一文。痺れました…とにかくいい本だった。私もこういう本を書きたい。というか、今書いている本のテイストがまんまこんなかんじなので、こういう軽い空気感(あくまで空気、内容ではない)で書けばいいのかと参考になる部分も多数。図書館の返却期日までなるべく再読したい。
どうでもいいけど、私も窓目くんみたいに大塚から護国寺までブラブラあるいたことがあるので、勝手に親近感。私が歩いたのは2月の寒い日だったけど、数年たった今でもその日のことは鮮明に覚えているなぁ。知らない街を歩くのってたのしいよね。

この本では、いままで自分が体験したことのある感情(感じたことはあるけれど、それを感情として認識できないもの)が過不足なく素直に言語化されて本当に驚いた。主人公たちの体験を通して自分の記憶が掘り起こされるような、そんな読書体験だった。


川上未映子×穂村弘「たましいのふたりごと
大好きな二人の対談。75のワードについてとことん話し合う本。川上未映子の「媚(こび)」について、「若い女性の作家なんかが『はわわわわお目汚し失礼しました。読んでくださってありがとうございます』とリプを飛ばしてるのがムカつく。「はわわわ」ってなんだよ」「好きな作家には超然としていてほしい」「(おとなしかったり媚びるひとより)生意気な方が絶対いい」と言っていてなるほどなぁ、わかるなぁ、と思った。私も生意気に生きていこうと思う。
それにしても、ふたりとも頭の回転がはやく、求められたお題についてサッと具体例や体験談を出してくるからすごい。難しい事象を難しいままに理解できる人たちだ…とただただ尊敬の念を抱きながら読んだ。本当に、難しいことを難しいままに理解するって、難しいですよね。


穂村弘安西水丸「いじわるな天使」
ほむほむの初出版本ってエッセイじゃなくてこれだったらしい(1990年のシンジゲートは自費出版)。まじか~~~世界音痴あたりが初めてだした本だとばかり…成人向けの童話集。どこか星新一にも通ずるものがある。
「宇宙船で女の子をいじめる方法」「ユニコーン・シュガー・イン・キュブ」「ゼンマイ仕掛けの飼育係」が好きだった。こじらせてるブラックほむほむワールド前回で楽しい。寝る前に2編ずつ読んだ。ほむほむの絵本は「あかにんじゃ」や「まばたき」あたりがすきだったけれど、これもいいなぁ。


若林稔弥「ぱちん娘。」
上に感想を書いたけど、まずタイトルがモーニング娘。みたいでかわいいね。推しはなんといっても光のクズ・みどりちゃん(ギャルが好きなので)他人のリーチを応援し、コツを教え、徳を積めば自分も大当たりできる!と邪な気持ちを抱えながら打ってる所がかわいい。でも変に擦れてなくて仲間想いで純粋なところがいい。パチンコを打ちたくなる不思議な漫画。打ちたい!海物語やりたい!あとマイジャグもやりたいですね。


・パク・サンヨン「大都会の愛し方」
まだ途中までしかよんでいないが、主人公は韓国のゲイで、奔放な女の子との同居から話がスタートする。濃くて薄い人間関係がひりひりしちゃう。韓国の話なのでよく韓国の地名が出てくるので地図的な場所、地理的な歴史や特色を調べながら読み進めるのが面白い。韓国は○○洞という地名が多いなと思っていたけど、調べてみたら単純に「○○町」という意味らしい。


・はつなつみずうみ分光器
久々に再読。なかなか入手できない本も収録されているので資料として非常に優秀。みんなちがってみんないいとはこのことかと思う。


<未読本>
村田沙耶香「信仰」
村上春樹意味がなければスイングはない
東直子穂村弘回転ドアは順番に」
・図録「アヴァンガルド勃興」(東京都写真美術館での展示がとてもよかったので買ってみた。リアルなのにフェイクの世界、面白い)

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みんな大好きジャミロクワイの令和のリリックビデオ!かっこいい!

日記

最近ありとあらゆる欲がやばくて、めちゃくちゃねむいし、お腹すくし、思いっきり運動したいし、欲しいものはいっぱいあるし、色んな人とおしゃべりしたい。とりあえず中華の食べ放題に行きたいな~。中華は大人数で食べた方が絶対美味しいのだけれど、またコロナがはやり始めているのでどうかな…あとは夏なのでビアガーデンでBBQしたい!!!!!夏っぽいことを…したいよ…

こうして最低週一回は日記を書いているが、毎日いろいろ思うことはあるわけで、もっと後から見返しやすい形で感情を記録しておくことはできないかなと模索中。やはり紙の日記か。半年書いては半年休み、半年書いては半年休み…みたいな調子だからなぁ。手帳も予定を書きこむばかりで実績や出来事を残していないから、これを日記化するのありだな。デジタルで残すよりも紙で残した方が、将来的に読み返しやすいしね。



このまえ食べた高田馬場ひなたのらんぷかつ。
らんぷって…らんぷって…こんなにおいしいんですか!?!?ヒレとロースの間のような、絶妙なジューシーさ、そしてなにより柔らかさ。最高でした…黄金体験(ゴールドエクスペリエンス)…
とんかつはロース派だったんですが、今後お店にらんぷがあったら絶対らんぷをたのむね。自分は基本的にあまり食に対して興味が無いのですが、たまに美味しいものを食べると感動しますね。これを一緒に食べに行った友達は絶えずSNSで食べ物の情報収集をしているので、そのこだわりがすごいなと。自分は割と食べられればなんでもいいからなぁ…食べ物より飲み物の方がすきだし(こう表現すると語弊を招くが、野菜や肉や特定の栄養素が足りないと当然体調が悪くなるので、そういうことは一応考えて食べている。あ、でもラーメンはすきだな…)

その後街に出て、友人と色違いでarthのキャップを買いました。仲良しかかな?仲良しだねぇ。気づけば10年来の仲だし…arthの帽子いくつか持ってるけど、被り心地がほんとに良くて好きだな。ひさびさに友達とおそろいのものを買ってハッピーでした。この友人と前遊んだ時、打ち合わせを全然していないにも関わらず双子コーデになったことがあり、本当に面白い。名前の頭文字が同じだし、誕生日も5日しか違わないしね。


最近ラッキーハッピーつづきなので嬉しいです。