今回の本は書いている時間自体はすごく短かい短期集中型。そのかわりずっと内容について頭で考えている時間が長かった。これって段取り八分、仕事二分…ですか? といっても、段取りをし過ぎると仕事の柔軟性が無くなり、思わぬところで躓くので、執筆に関しては段取り六分くらいにしとくのがいちばんいいのかもしれない。今回、萌えの炎を燃やして熱中して書き続けるというよりは、筋書き通りに冷静に淡々と書いた。筋書きに納得いかずに筆が止まったこともあったが、その時も淡々と方向修正できた。ずっとタスクを終わらせていく感覚があった。 Google Keepに記録してた文字数を同人用の手帳に書き写す。そうすると毎日書いているのではなく週に4〜5日位のペースで書いていることが分かる。文字数も日によってまちまちだったことが可視化される。0文字の日は仕事をしたり、本を読んだり、映画を見たり、休んだり、運動したり、色々あったはずなのに、スケジュール上では空白の日に見えてしまうのがなんかもったいない。一日の活動についてもっと包括的にまとめたい。前は手帳に一日の実績を書いていたが、今年は型番の違う手帳を買ってしまったためうまくまとめられていない。なので週末は手帳も買いに行く予定。
夜、蒼穹のファフナーHEAVEN AND EARTHを見るために新宿へ。映画の時間までピカデリーすぐ横のDUGに入る。ずっと行ってみたかったジャズバーなので来れてよかった。階段を降りるたびに聞こえてくる音色が大きくなる。席について天井を見上げると黒が鈍く光っている。元々、黒く塗られているものなのだが、何十年も紫煙に燻されてつづけたせいで、深く渋みのような色をたたえていた。かっこいい。
ノンアルコールカクテルを頼む。ブルーキュラソーがはいっていて爽やかな味。パソコンを開いて作業をしはじめたが、場に酔ってしまったらしく、キーを叩いた感覚が完全に酔っぱらってるときのそれだった。しばらくそんな感じでやっていたが、半分酔っぱらってるようなもんだし、あきらめて酒をオーダー。XYZをもらう。千葉雅也の「オーバーヒート」に出てきた酒だ。飲み屋には行くけど最近はビールやワインばかりだったので非日常感がうれしい。はじめて飲んだXYZはとても美味しかった。最近鬱々としていたので、すっきりした酸味と苦みが脳みそにしみる。苦い酒はうまい。いつも酒を飲むと本当に作業が出来なくなるのに、今日に限っては酒を飲んだあとも筆は進んだ。後で消すことになるかもしれないけど、まあいいやと思う。カクテルのメニューが豊富だったので、また来たい。
リマスター版上映。いつか劇場の大スクリーンで見たいと思っていたので見ることができて本当によかった。空の描写が美しく、それに応じるかのような斎藤恒芳さんの音楽が最高。斎藤さんの音楽はオオケストレーション+ピアノの曲が多く、劇場で聞くと聞きごたえがある。誰もが痛みを抱えながら生きながらも、いつだって対話を選び続ける。その姿勢に感服。それはBEYONDまで受け継がれ続けた意志である。来年のBEHIND THE LINEも楽しみです。
個人的に小林沙苗さんのハスキーな雄たけびが大好きで、劇場で聞くことができてよかった。カノンかわいい。