狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

キンモクセイ開花記録②/ぐんぐんのぼる


10/15土曜日にまたキンモクセイが咲きました(2回目)

土曜の日記

夏前からずっと着手していた作業が手離れする。これで残りは原稿1本になる。締切までの日数を計算すると、印刷所にもよるがあと50日位。いけるな!とノリノリで机に向かうが文章は出てこない。そこでやっと自分疲れてるな…と自覚する。疲れを自覚するのは意外と難しい。そこで丸一日原稿をしない日にした。実は先週、原稿を1日文字も書いてない日が他にあったのだが、まぁ書けないもんはしかたない。休み過ぎでは…とも思わなくもないが、急がば回れ作戦で行く。家事をすべて済ませてから家を出る。やるべきことはやる。

テイクアウトでバインミーを買い、公園で食べた。バインミー、実は初めて食べる。軽くトーストされたフランスパンに野菜とパテと卵が挟まってる。ベトナム風のなます?キムチ?みたいなのが入っているせいか、意外と辛い。野菜たっぷりで美味しい。かないお腹いっぱいになった。同時に買ったベトナムコーヒーを飲む。昔、サンマルクカフェにベトナムコーヒーがあって、それを飲むのが好きだったのを思い出す。その感覚で飲んだらあまりのおいしさにびっくりした。ベトナム料理屋のベトナムコーヒーは一味違った…!苦さ・甘さのバランスが絶妙。しかも日本人向けにしてあるのか喉が渇くほどは甘くない。例えるならハイパーリッチジョージアエメラルドマウンテン。私はエメマンが好きなので、とても気に入った。

そして芝生の上で1時間ほど読書。宮崎智之の「モヤモヤの日々」を読む。物語を読むと疲れると思ったからだ。暑くもなく、寒くもなく、快適な日。広場に目をやると、おじいさんが一人で凧揚げをしていた。すごくかっこいいなと思う。風はほとんどない日だったが、手元をクックッと軽く数回引くと、凧はどんどん空へのぼっていった。凧を見ているときほど「揚力」を感じる時は無い。それは凧には動力がついていないからだ。もちろん飛行機も揚力を使って浮上するが、両翼に立派なジェットエンジンがついているせいかそこまで(おお~)とはならない。(もちろん、巨大な鉄の塊が空を飛ぶという別の感動がある)アマゾンで凧を注文したので今度自分でもやってみようと思う。

その足で江戸東京たてもの園へ。前から行って見たかったが初めて入った。今日は初めてが多いな。
前川國男邸が本当によかった。すべてが必要十分なサイズ感(現代の家から見たらむしろ広い)、吹き抜けから入る光が美しかった。照明や家具のチョイスも素晴らしい。住みたい! 田園調布の大川邸も大切に住まれていた形跡があちこちにあった。驚くべきことに、オーナーが数回変わりはしたが平成5年まで実際に使われていたらしい。園内は思った以上に広く見学に2時間ほど要した。晴れててよかったし、いい運動になった。商店街ゾーンも当時の製品が並んだりしていて面白かった。

家に帰って夕食を食べる。そのあとしばらく意味もなくスマホをいじってしまった。最近スマホを触る時間が長くていけない。読みたい本がたくさんあるのに、こんなことで時間を腐らせてはいけない…ねたみは魂の腐敗であるとソクラテスが言っていたが、ネサフも魂の腐敗である。しかし、ネサフそのものは悪ではない。私が見に行くコンテンツ、さらに言えばそれを見に行こうとした私が弱いだけの話なんだよねこれ…
私は弱い、に関連した話だと、自分はよく近い未来(それこそ1週間後とか1か月後の出来事)についてあれこれ想像しては不安になっている。でも1週間や1か月の間に予想外のことが起きて、想像とまったく違う結果になる確率がかなり高い。だから寝る前に漠然とした人生の不安を考えるのは本当に不毛だしエネルギーの無駄遣いだなと思う。もちろん、備えられるものであれば備えるに越したことはないが(災害時の防災キット、仕事の資格や免許関係)どうにもならないときは考えてもしかない。考えても仕方のないことは考えるな…ぼのぼのでアライグマくんが「後で困ることを、なんで今困るわけ? あとで困るならあとで困れよ」って言っていたように、あとで困ればいいことはあとで困ろう。そうしよう…

しいたけ占いに「空白の一日を作ってみて」と書いてあり、奇しくも実現できた一日のでした。

日曜の日記

朝起きてすぐ近所の喫茶店で作業。テーブルが広くてのんびりしやすい。店としても作業推奨してるっぽいので、しばらく休日はここに通おうかと思う。その後、図書館へ移動、また作業。エンジンはすぐかかるが、ガソリンもすぐ切れる一日だった。朝、昼、晩に作業を三分割してノルマクリア成功(おめでとう)夜は2時間ほど読書をした。
図書館の帰り、ケーキ屋さんでいつも売り切れているモンブランを買えた。今まで食べたモンブランのなかで2番目に美味しかった!なぜ一番じゃないかというと、土台部分がビスケットタイプだったので…食べにくいからスポンジがいい…ナンバーワンは小布施堂の朱雀モンブランですかねやはり…あれはスポンジだし、なにより栗がうまい…


読んだ本

桝野浩一「毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである」

寝る前に少しずつ読んでいる。1ページに1首掲載されていて贅沢。枡野さんの短歌は「かっこつけないようで実はかっこつけてるかっこわるさを若者の希望とよびたい」みたいな魅力があるな。我ながらどんな例えだ。枡野さんが若い頃に持っていた歌の魅力は、年月を経ても失われず、かっこつけてるかっこわるさがほんとうにかっこよかった。なんだろう、ただの等身大の短歌、とか月並みな言葉で片づけていい歌集じゃない。いつまでも残ってほしい朗らかな口語の短歌だった。

毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである
でも僕は口語で行くよ 単調な語尾の砂漠に立ちすくんでも
他人への怒りは全部かなしみに変えて自分で癒してみせる
無駄だからやらないんだね 無駄のない人生なんて必要あるの
愛読はもうできないと知っていて変えない本が何冊かある

枡野浩一「ショートソング」

まだ読み途中。1話3ページにまとまってるのでテンポよく読める。ところどころで短歌が引用されていて「おっ」っと思う。

吉川浩満 「人間の解剖はサルの解剖のための鍵である」

私にはまだ早かった本だった……かいつまんで読むと、千葉雅也との対談がある。難しい事象を難しいままに理解し伝えることができる人たちの会話がすごい。

朝井リョウ「死にがいをもとめて生きているの」

まだ序盤までしかよんでいないが所謂「ててて構文」が使われている。同人小説特有の表現かと思っていたが一般でも使う人がいたのか…と衝撃を受ける。

ピエール手塚「ゴクシンカ」

断れない「顔の怖い男」が極道になり最恐への道をたどる話。
食堂のババアがスタンドみたいに出てきたところで、H×Hのネフェルピトーの念能力「玩具修理者(ドクターブライス)」を思い出す。この連想が作者の意図したものかはわからないが、私はそう感じた。いろんな漫画のオマージュを入れているそうだから(作者Twitterより)私が気づいていないだけでもっとたくさんあるんだろうな。相相手の圧力や周りの雰囲気にに屈して自分を曲げ、いつも損をしてきたという悔しさの描写がいい。

ピエール手塚「ひとでなしのエチカ」

連作短編3本を収録。1本1本が重くて1日1本ずつ読んだ。これについては後日ちゃんと書こうと思う。

※自分用メモ
エチカ=倫理。または哲学者スピノザの著書。ユークリッド幾何学の形式に基づき神、人間の精神について定義と公理から定理を導き演繹的に論証しようとした。


積読
李琴峰「彼岸花が咲く島」
齋藤孝「軽くて深い 井上陽水の言葉」
中野でいち「君の戦争、僕の蛇」


ここのプロフィール文を前から変えようと思ってるんだけど、どう頑張っても編集ページがみつからない…アカウント設定で他の文言を入れても変わらない……ドウシテ……ドウシテ……


最近のマイブームは氷枕(アイスノンソフト)です。台風シーズンの夜、湿度が高くて寝苦しかった時に保冷剤頭にあてて寝たらすごく熟睡出来て、それ以来ずっと使ってます。頭寒足熱はマジだった。脳みそが冷えるので寝る前に考え事して眠れなくなる事態の回避確率が上がる。本当にオススメ。真夏から使えばよかったな。冷たい部分が首に当たると首こりが加速する気がするので注意。
今の段階で分かっていることは、原稿の序文は丸々書き直ししないといけないので、少々だるいなということくらいです。土曜にみたぐんぐんのぼる凧あげのようにうまくはいかないけど、なんとなくうまく行く予感がある。今月中に初稿を上げられるようにがんばりまーす。

明日はKIRINJIライブです。楽しみです。

どうして人は同人誌を刷りすぎてしまうのか?

私はいつも同人誌を刷りすぎてしまいます。根底に「欲しいと思った人が、欲しいと思ったタイミングで、確実に手に取れるようにしたい」という理念があるからなんですが、それにしたって毎回余るほど刷っては「あちゃ~」という事態になります。

同人誌、自分の想定より頒布数が少なかった、という話はよく聞きます。そのような現象が起こるのは、2つの要因があるのではないか、と私は考えました。

1.作り手と書い手の認識の違い

作り手は自分の作品に愛着を抱きがちです。「できるだけ多くの人に見てもらいたい」と思うことは自然な心の反応ではないでしょうか?

しかし、買い手はにはその「制作の愛着」はありません。さらに、サンプルが面白いか、頒布価格が自分の購入基準に準拠しているか、入手方法がマッチしているか(イベント会場、通販(とらのあなorBOOTH etc.)、自宅に保管スペースを確保できるかなど、購入に至るまでさまざまなジャッジのふるいにかけられます。

作り手…自分の作品に愛着があるので過大評価しがち
買い手…パッケージ化された部分しか知らないため過小評価しがち

似た話でThe 9x Effectsという理論があり、これが今回の話に近いと思います。

企業「これは間違いなく売れる!!」・消費者「いらねー」→売り手と買い手の新製品に対する反応には9倍のギャップ(The 9x Effects) - Togetter

このように、作り手と買い手には「同人誌」への認識の乖離が生じ、結果思ったより手に取られなかった…という現象が発生してしまうのではないでしょうか。

また、最近はエンタメに金を払わなくなる傾向にあります。エンタメ業界全体で無料コンテンツが充実していますし、二次創作もtwitter,pixiv等で済ませるという人が体感的ではありますが、増えている気がします。そもそも同人誌という媒体そのものの需要が落ちているのかもしれません。

さらに、二次創作の場合はいわゆる「ジャンルの勢い」によって頒布数が大きく左右されます。ジャンルの栄枯盛衰によって読み手の母数はびっくりするほど大きく変化するからです。そして読み手は作り手に比べフットワークが比較的軽いため、斜陽化すればするど「このジャンルに墓を建てる」と息巻く書き/描き手との意識の乖離が大きくなるわけですね。(一方でコレシカナイ需要も出てくるので、一概にそうともいえないのですが…)


2.紙本の印刷費用

同人誌は基本的に沢山刷るほど1冊あたりの単価が安くなります(同人誌以外の製品も同様です)

例えばA5/32P(カラー表紙)の本を刷る場合、見積価格が以下の通りだったとします。※見積価格や部数はあくまで例です

10部 5000円(単価500円)
20部 8000円(単価400円)
30部 10000円(単価333円)

あなたが20部前後刷ろうと思っていたとき、上の見積を見たらどう思うでしょうか?
こう思いませんでしたか?「あれ、20部も30部も値段そこまで変わらないな…」と。差額は2000円。ランチ2回分程度しか変わりません。そんなとき、夢と期待を込めてつい30部刷ってしまうのが人間の性”サガ”ではないでしょうか?

ここからちょっと現実的な話になりますが、頒布価格を400円にする場合、20部の場合だと原価率は100%になります。しかし、30部の場合原価率は83%です。25冊売った時点で原価はペイでき、実質無料で本がでます(あくまで持ち出し費用の話で労働コストは無視します)。そればかりか、完売すればイベント参加費の足しになる程度の利益が出ますね。

そんなこんなの事情があるので、人間は同人誌を刷りすぎてしまうのだと思います。30部刷って6割売れればロスは12冊ですみます。が、実際には100部単位で発注するひともたくさんいるわけで…10部20部どころではないロスが今もどこかで発生しているのかもしれません。


実はブログを書く前に収録した回。

なお、私は今回もマジで刷りすぎましたね。半分でも余るくらいだったので流石に反省しました(前回も半分でも余ったよ)お金ももったいないしね。赤字もいいところですよ、本当に。いい加減学べよ…って思いますが、最高にいい本だから沢山刷りたかったんだよね。別に経済活動じゃないしね。なので今書いてる次の本も…いっぱい刷ります!!!(振り出しに戻る)


結論:人間(私)は愚か


私の本、最高なので買ってください!!!!

アラウンド・ミー=自分

低気圧と花粉がひどい週末だった。しかしその割には善戦したんじゃないかと思う。ノルマクリアできなくとも半分はこなしたり、普段はできない作業をやったりした。もうやりたくね~になったら諦めてすぐ本を読んだ。そのおかげで今週末は結構読書ができたのでよかった。しかし、進んだ作業に対するコストがかかりすぎていて(家じゃ集中できなくてあちこちのカフェでやった)若干財布が寂しい。誕生月だからといって贅沢しすぎたな。

どうにも最近、肌の調子がいいぞ?!と思っていたが、花粉がひどくなるにつれて肌荒れも進行している…テンションが下がる。

こんなに順調で大丈夫か?/徒歩圏の聖地巡礼 - 狂気の沙汰も萌え次第
3月は死ぬほど順調みたいだったらしいけど、今は全然大丈夫じゃないですね…


劇団四季のミュージカル「アラジン」を見た。

開演前に見た香盤表の一番上が「ジーニー」になっていてなんで?と思ったが、納得。ジーニーの存在が全体の半分近くウエイトを占めている。そしてジーニーのナンバーが最高にかっこよく、お茶目。Friend Like Meはずっと魔法を見ているような気分だった。声色も演技もコロコロ変わるし、客もきっちり弄って笑いを取るし、歌もダンスもすごい。
オペラ座の怪人やキャッツも見たい…どちらもいま東京ではやってないので、旅行がてら是非行きたい。




月曜の日記

祝日。連休最終日はだらけがちだから、朝一の回の映画に行こうと計画していたが、前日の夜、考え事をして眠れなくなってしまったせいで寝坊。結局見に行けなかった。そこからすぐ行動すればいいものの、YouTubeなどをみてあっという間に昼になってしまう。貴重なAMの脳味噌を動画に使うなんて…とこの時点で落ち込みかけたが午後挽回することを誓う。電車に乗って喫茶店で作業。地元でやろうにもどこも混んでて気乗りしなかった。ノルマの半分こなしたところで集中力が切れ、外に出た。色々あって気持ちが落ち着かなかった。
腹が満たされれば気持ちも落ち着くだろうと思って、ゲームさんぽを見てからずっと食べたかった一蘭を食べる。そういえば一蘭には高菜がない(高菜、食べてしまったんですか?をやりたかった)。そして胃もたれした…こってりはもうキツい歳なんですか!? 一蘭って高いし、味も「超最高!」ってほどでもないけど、あのアトラクション性と無難な味に惹かれてたまに行ってしまうんだよな。味で言うと前住んでたところにあった長浜ラーメンが最高に美味しかったな…
帰宅後、シャワーを浴びてそのまま寝てしまった。今週末は出かけるタイミングが多かったせいで、ここに書いた以外にも見知らぬ他人の言葉や行動に動揺することが多かった。なんか、現実は小説より奇なりっていうか…そんなことある!?って場面に沢山遭遇した。本当に疲れた…疲れたから山に行きたいな…と思い、前回登山したのいつだっけ?と写真フォルダを振り返ると、なんと!先週末だった…今週の濃度が高かったせいか遠い過去の話のように思える。
夜に30分ほどジョギングをする。緑が多いところを選んで走った。途中、いきなり生ぬるい風が吹いて、木がいきなりざわざわしはじめる。いつもは気にしないのに、色々あった後だから怖くなりそそくさと帰った。



読んだ本

上田啓太「人は2000連休を与えられるとどうなるのか?」

最初は「2000連休いいなー」と気楽な気持ちで読んでいたが、1000日目あたりから全然笑えなくなる。最後は哲学者じみた思考記録が続く。記憶の墓を暴くと躁と鬱を繰り返して不安定な状態になるんだな。記憶はある程度忘れられるから人生が上手くいく部分があるのかもしれない。
他者や外部とのかかわりが無くなると自分の形を認識するのが難しいのは、自分という存在が「他人の存在」で縁取られているからなのかもしれない。人間は自分の話をするとき「××で働いていて、○○の配偶者で、△△というアーティストが好きで」と自分の説明をするために他人を使う。その自分を縁取るものが無ければ自分の形を認識しにくくなるのもわかる。自分が自分であることに現実感が無く、自分の濃度が薄まっていく。引きこもり生活において、自分に割ける時間が長けくなれば長くなるほど自分が分からなくなる、というのは、人間が社会的動物であることの証左なのかもしれない。現実は幻想のフィルターを通して見ている。読後感は岩泉舞のふろんを読んだ時とどこか似ていた。
それにしても、筆者は2000連休中も文筆業で最低限の生活費を得ているし、図書館にも行くし、散歩もするし、スタバもたまにいく。なんか結構理想的な生活かもしれない。

木下龍也「オールアラウンドユー」

「きみを嫌いな奴はクズだよ」から6年、待望の第三歌集。布張りに箔押しの装丁が美しい。こういう上製本を作ってみたくなる。
物事を見つめる独特な視線はそのままに、温かみやSFっぽさが増強されている感じ。無人販売所に置かれたメモ的な温かさがある。書き手は孤独で、読み手も孤独。でもさみしくはない。そんな感じ。

詩の神に所在を問えばねむそうに答えるAll around you
ひっぱってくれるタイプの犬だったときおりぼくにふりむきながら
もうすこしねむっててくれ目覚めたらきみを泣かせることばかりある
詩はすべて「さみしい」という4文字のバリエーションにすぎない、けれど

吾妻ひでお失踪日記」「アル中病棟」

絵がうまい。漫画の仕事が嫌になって飛び出してホームレス→ある日スカウトされて配管工→また漫画を描き始める作者。生命力が高い…復帰したら週刊連載、隔週連載、月刊連載、読み切りを抱える生活。生命力が高すぎる…アル中の治療は「アセトアルデヒドを阻害する薬」を飲んで強制的に下戸にしたうえで生活や認識の改善をしていくのを初めて知った。終始コメディタッチで描かれるので重くならず読める。酒って、現実から逃れるための手段であって目的じゃないから、アルコールのない現実(ストレス)と向き合う仕組みづくりとか、心の空洞をどうやって埋めるのかを考えないといけない。

カツセマサヒコ「明け方の若者たち」

「夜行秘密」がめちゃめちゃ苦手だったので、人気のこれならいけるか?と思い読んでみた。が、全然合わない。どこにでもある話をカメラアプリでフィルター加工して、「エモい」ってセルフ美化してるような話。やっぱりカツセマサヒコは合わない。レビューをみたらやっぱり「エモい」の連発レビューばかりで(なるほど…)となる。今の若者にウケるには何より共感であるという言葉を思い出す。それにしてもこれほど合わない作家もめずらしい。個人的に、キリンジが舞台装置として使われた時点で読むのをやめようと思った。

暗渠パラダイス!

単なる暗渠の紹介だけでなく、地域の風俗や文化も絡めて紹介されていてよかった。というか、地域の文化が暗渠を暗渠たらしめているわけで。人間の生活は水と密着しているから、離れては生きていけないんだろうな。競馬場の話が食い込んできたところが面白かった。

筒井漫画瀆本

筒井短編作品のコミカライズ・アンソロジー。「傷ついたのは誰の心」が蛭子能収によって漫画化されていて感動した。コミカルさとシュールさと何とも言えない悲壮感が最高のバランスで漫画になっている。「イチゴの日」、「セクション」がめっちゃ怖かった。吾妻ひでおのサイレント漫画「池猫」、淡々と池に猫を捨てる描写が怖い。でもなんかかわいい。


見た映画

劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~

下手な吹奏楽部の演奏とややこしい人間関係がホントにリアルで吐き気がする(褒めてる)ほんとに吐き気がしたので、自分はけっこう感情移入して作品を見てしまうタイプなんだなと思う。かおり先輩みたいな先輩いたな~、とかゆうこ先輩みたいな人、いたな~とか…

ブエノスアイレス

DVDで再視聴。2回目見るといろんな仕草に気づく。1回目はウィンの奔放さにひたすら圧倒されたけど、ファイもなかなかにきついことをするな(パスポートを隠す)。やり直したいのはどっちだよ、という。トニー・レオンが悩んでる姿はとにかく絵になる。



初心忘るるべからず…


気を抜くと嫌なことを思い出して嫌な気分になりそうなので、意識してよく本を読んだ。先週に引き続き漫画もよく読む。
今週同人誌の通販を開始するので、なんだか落ち着かない。何もない一週間はあっという間に過ぎるのに、同人誌を出す直前の一週間はやけに長い。家に同人誌が届いた時点で満足したが、なにせたくさん在庫があるので(なぜならたくさん刷ったので)、他の人にも手に取ってもらえると嬉しいな。

そして週刊少年ジャンプ公式から10/24からHUNTER×HUNTERの連載再開するとの発表がありました。嬉しい。なんと4年ぶりらしい…4年。4年か…長期休載すると話の内容やキャラの設定の細かい部分って忘れたりしないのだろうか?と純粋な疑問として思い浮かぶ。どんなふうに管理しているんだろう。ジョナサンがシーザーのバンダナを巻いている荒木先生の絵をみると、どうにでもなるんだろうな…という気もする。



最近外に出てばかりなので、今週末は電車に乗らず、自転車で近所を散策したい。実は今週末もやろうかなと思っていたが、雨が降ったりやんだりで出来なかった。晴れるといいな。猛烈にキャッチボールがしたい。でも「今週末公園でキャッチボールしない?」って誘える友達はいない。だから…一人で凧揚げをします。身体がなまっている。運動したい。

短い日記

午前中に健康診断。去年の春から2キロ以上痩せていた。自分では太ったとばかり思っていたので、結構びっくりした。最近頻繁に山にいったり泳いだりしたせいか。でも痩せた自覚は全くなくて、ズボンがゆるくなったりなんてこともない。多分、付けた筋肉が8月の自粛期間中に一気に落ちたせいだと思う。つまり軽くなったのは全部筋肉で、脂肪の絶対量は変わらない、もしくは微増しているだろうという地獄みたいな状態。リングフィットをして本格的に筋トレをしなければならない…ならないってわけじゃないけど、しておくと結果的に楽に過ごせる。引き締まるし。

午後は歯医者と美容室のはしご。健康診断は前に住んでるところのすぐ近くだったので、前行っていたところに行く。歯医者は本当にガチャなので、なるべく変えたくない。虫歯等もなくスムーズに検診が終了した。それにしてもこの日は雨がほんとうに酷くて、スニーカーが濡れ、中に水が染みてそうなほどだった。気温が13度程度で寒いが、湿度のせいでそこまで寒く感じなかった。
渋谷に移動して原稿。2Hですんなりノルマを達成し、夕食(喜楽でラーメン)を取ってからブックカフェへ。蔵書は良かったが、話し声がうるさいのと、椅子が高い&ギシギシいって集中できず。長居は出来ないタイプの店。あらためて快活クラブの優良性を確認する。1Hほどで出てきてしまった。その後新宿へ移動して「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEスターリッシュツアーズ」を見る。本当に良かった!プリンスたちが、そこに、いたよ!!!推し(神宮寺レン)が毎秒恋泥棒。職人の技。しかも全部真心がこもってる。愛の人だなぁ。ほかのプリンスたちのLOVEにも、慈愛みたいなものすら感じる。みんなかっこいい大人になった。


10月は好きな本の刊行ラッシュ!

・木下龍也「オールアラウンドユー」
・ピエール手塚「ゴクシンカ」「ひとでなしのエチカ」
・小沼理「1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい」

軽く上げたのでももう4冊ある。ほぼ毎週好きな本が出る。幸せだ~~~!!



読んだ本

・山下紘加「あくてえ」
主人公のゆめ(19歳)、きいちゃん(母)、ばばあ(祖母)の3人暮らしの話。小説家になりたいという夢を持ちながらも、家庭環境のせいでなかなか前に進めない。でもできる範囲で努力していてえらいよ。介護の中のどうしようもない苛立ちややるせなさみたいなものが終始あらわされている。ばばあ、父親の憎たらしさが本当にリアルで怖い。恋人も所詮は他人(家庭環境が違うからそもそも分かってもらえない)だし、閉塞感にいる主人公は貧困の渦に巻き込まれてゆく。でもきいちゃんもゆめも結局ばばあを見捨てることができない。純文って感じでいい。

同人誌が届く/週末の日記

9/18(日)に入稿した同人誌が届きました。納品までちょうど2週間だったわけですが、なにがすごいってこれ…本来の到着希望日時が10/16(日)だったんですよ。LTが2Wはやくなるなんてこと…あるんだな。すごい。だからといって今後少し遅く入稿しても早割で間に合うだろうから遅く入稿するなんてことはしないですよ。善意に寄りかかるのは危険だからです。手元に同人誌が届いてホクホクしています。早めに通販のURLを開けることもできるが、どうしよう。いや、動きすぎてはいけない。機が熟す時まで待とう…
やっぱり、同人誌が届くのは嬉しいですね。自分の作った本が形になるのは、なかなかうれしさの代替がきかない。二次でこんだけ嬉しいんだから、オリジナルの同人誌や商業誌だとよろこびもひとしおなんだろう。そんなことを思う。一部、クリスタで作成したトーンを使ったページがあって、ここがモアレないか若干不安だったけど、綺麗に印刷されていた。よかった。そのうちぽろぽろ反省点が見つかるかもしれないが、今は歓びに浸っていたい。

同人誌が届いた直後の鼻息荒めのラジオ

日記

土曜

山梨へ登山に行く。行きのバスが渋滞にはまって到着が遅れた。バスを降りた瞬間、空気が違う、と思う。清潔な空気、というか、余計なものが混じっていない感じ。
山の中に入ると、さらに空気は澄んで、森の匂いがする。あまり鳥などが鳴いておらず、静かな山だった。紅葉はまだだが、完全に秋に入ったなという雰囲気で、葉っぱの水分が少ない感じがした。時折他の登山客とすれ違う。挨拶をすると大体はおじいちゃんおばあちゃんで、元気だなぁと思う。持参した「マシュマロキャンパー」というマシュマロのお菓子が補給に良かった。ナッツも好きだけど、口の中に欠片が残る感じが補給には向いてないなと思っていたので、今度からこれにするかも。
土曜日はずっと晴れていたため、山頂からは富士山や街並みがくっきり見えた。友人と一緒に上ったので行きかえりでいろんな話ができた。誰かと登山をすると自分のペースでは歩けないのが少しもどかしいが、これも勉強だと思う。昼には念願の山ごはん!新たに購入したメスティンでトマトリゾットを作る。あらかじめたまねぎやきのこなどの材料を切っていき、トマトソースもレトルトのものを準備したため、現地で煮るだけの料理だが十分美味しい。下の方がおこげっぽくなったのもアウトドアらしい。その他にカップヌードルカレーもたべたためかなり満腹に。食後にコーヒーを飲みながら随分ゆっくり休んだ。今日は頑張る登山ではないので…とにかく景色が美味しい。あと、デザートにシャイン・マスカットを食べた。口の中がさっぱりしてよかった。たくさん汗をかいて本当に爽快な一日だった。
下山中、だんだん気温が暖かくなってくる。標高が100m上がるにつき0.6℃下がるから、その逆。3℃くらいはあったかくなったんじゃないかな。岩場や階段がないため、膝に負担がかからず楽に降りられた(下山苦手マン)
下山後、温泉に入る。脱衣所で服を脱いでいる時に、上半身がほとんど疲れていないことに気づく。リュックを新調したおかげだろう。肩や背中のクッションで荷重が分散されたらしい。ギアの向上は疲労軽減につながる。サウナが90度、水風呂が17度くらいで最高だった。近所に欲しい。お湯は無臭の無色透明で、しばらくすると肌がつるつるになった。温泉パワー恐るべし。


東京に戻るバスを待っていると、空と街の街の境界に黒い塊があることが分かる。富士山だった。すべての光を吸収してるかのようで、闇の質が高いと思う。ほんとうの真っ暗が質量として横たわっていた。バスにのりながらメイヤー・ホーソーンを聞く。とてもいい時間。バスが都心に近づくにつれて夜空が明るくなる。東京の夜は本当に明るい。バスタ新宿に降り立つと空気がむわっとしていた。はっきりいって不快な感じで、かつ人と車と食べ物の匂いが空気中で微細に混じりあっていると思った。毎日この空気の中で生活していると思うと若干うんざりするが、一日寝て起きればこれがまたニュートラルになるだろう、と電車に揺られながら思った。
長めの移動・登山をしたにもかかわらず疲労感があまりなく、じっくり読書をしてから寝る。


日曜

筋肉痛はほとんどなかった。ちょっと物足りない。午前中に同人誌の段ボールが届いた。自分の同人誌が届いて嬉しい(自由律俳句)昼までの時間で登山道具の片付けや洗濯、掃除など一気に家事を済ませる。30度を超えそうなほど暑い日で、洗ったシーツが一気に乾いた。
やるべきことをやり終えたら小説を…とおもっていたが、なかなか重い腰が上がらない。久々にだらだらYouTubeを見てしまった。埒があかないので、とりあえず昼食を食べる。食後、やはり気分は上がらず、夕方近くになってやっと家を出発。渋谷で用事を済ませてからいつも作業をしている喫茶店へ。昨日綺麗な空気を吸ったせいで、渋谷のドブ臭さが倍に感じられる。新宿・渋谷は本当に臭い…
作業を始めるとあんなに億劫だったのが嘘のように進んだ。時計をみるとあっという間に1時間経っている。久々の感覚だった。時間・場所・手段の「有限化」は結果を生みやすい。「wi-fiのない喫茶店」で「1時間」だけ「PC」で作業する。これだけで小説を書く糸口が見つかる。【了】を書き終えるまで、まずは書くしかない。本当に。6万字書いた時点で終わりが見えていない。(結末のゴールは見えている)
今回の小説は書いている時間こそ短いが取り組んでいる時間が本当に長い。案ずるより産むがやすしなんだからさっさと書いてしまいたい。書いてしまいたいんだけども…案じてしまう。時間と気力が本当にもったいない。
朝、昼とパン一枚とスープで済ませていたので、お腹が空いてしまった。富士そばで肉富士ラー油丼を食べる。富士そばのカレーカツ丼が好きなのでそれを食べようと思たが、直前で揚げ物の気分じゃないことに気づき、これにした。白ご飯の上に海苔・食べるラー油・茹で豚、ごま、ねぎ、そして温玉が乗っている。美味しかったので家でも作りたい。その後すぐ移動して渋谷プラネタリウム・大和田でプラネタリウムを見る。前回見たときはこれから次第に夏の星座になります、というタイミングだった。説明はもう秋の星座に変わっていて季節の移ろいを感じる。「太陽系は銀河系全体で見たら田舎者」の話がとても好きなので、その話が聞けて良かった。アンドロメダ銀河と私たちのいる天の川銀河はひかれあっていて、いずれぶつかる、という話は聞いていたが、実際にぶつかるところのシミュレーション映像は初めて見た。40分間暗闇と星の光に癒される。帰り、自分用にお菓子でも買うか…と、東急フードショーに赴いたがリッチな価格に手が出ず。なんか自分だけで食べるにはもったいないな…と思ってしまう。普段からそんなにお菓子食べないし…でも2~3000円のお菓子BOXには夢があるよね。
渋谷から見上げた夜空は昨日ほど明るいと思わなかった。いつも通りの暗さ。やっぱり感覚は一日で戻ったみたいだ。そして自分自身が街のど真ん中にいたからだと思う。


街の灯りがあっても木星は輝いている。

月曜

PCメガネ(度なし)を家に忘れる。まぁ1日位ならなんとかなるか…と思いきや、裸眼でPCの画面を見ていると思っていた以上に目が痛くなる。こめかみと目頭がギュッと詰まる感覚で、地味にしんどい。PCメガネ、無くなって気づくタイプのありがたさだった…思えば、仕事中はずっと眼鏡してるし、家で作業する際、特に液タブを使うときは必須。普段、PCと向かい合うときは必ず掛けている。いっそのこと、もう一本PCメガネを買って、仕事用と家用に分けようかな。仕事の合間に千葉雅也note「生活の哲学」を読む。彼もいま小説を書いているらしい。しかも事情で途中中断があったとか。今の自分の状況と似ていて、勝手に励まされる。今年の夏は彼の本にかなり助けられた。
最近は家に帰ってからの予定を帰宅時に全部メモしているので、それ通りに行動するといい感じに作業が進むという感じになっている。

例)
□帰宅
□ご飯(鯖缶パスタ)作る
□ご飯食べる
□食器の片付けしつつ休憩
□ラジオ(番組はその時の気分による)を聞きながらブログ更新
□ジョギング
□風呂
□髪を乾かしながらぼのぼのを見る
□作字
□(時間があれば)レイアウト作業
□布団に入って読書、就寝

こんなかんじです。
このリストがあると作業のやる/やらないの判断力を節約できる。判断するのはエネルギー使うからね…



これはちゃんと原稿メモを用意して録ったラジオ

日々のオカルト

生活しているなかで急に脈略なくあるワードを思い出すことがある。先日は「響け!ユーフォニアム」のことを急に思い出した(このアニメを見ると学生の頃を思い出してかなりつらい状態になるので見ることができない)。そしたら次の日に2年位動いていなかった部活OB会のLINEが動いてビビった。
あとは大塚愛の「黒毛和牛上塩タン焼680円」を急に思い出して聞いていたら、他の人がいきなりその話をしはじめた、ということもあった。
昔からたまにこういう経験があって、(疑念が確信になったのは、中学生のときに「三匹のヤギのがらがらどん」の事を思い出した2日後くらいに、給食の時に班のひとががらがらどんの話を始めたときであった)
自分で意識していないときに、不意に記憶していたことすら忘れていそうな記憶がひょっこり顔をだすのは本当に面白いし、それが日常のなかで誰かの行動と交錯するのはもっと面白い。オカルト的である。
虫の知らせ?単なる偶然? 信じるか信じないかはあなた次第…それにしたって、信じるか信じないかはあなた次第って便利な言葉だよなー。

読んだ本

池田理代子ベルサイユのばら

数年前に愛蔵版を購入したものを再読。先週の夜は活字を読む気力がまるで無かったため、全5巻のものを1日1冊読んでいた。約一年間で連載していた作品とは思えないほど密度が高い。マリー・アントワネットもオスカルもそれぞれの美しさで描かれている。ベルばらは怒りや悔しさの表現が本当に多彩で、台詞が本当にいいな思う。「きょうはベルサイユは大変なひとですこと」「もんくがあったらいつでもベルサイユにいらっしゃい!」「そのショコラが熱くなかったことをさいわいに思え!」
ロザリーの家に来たオスカルが「困窮する平民の現状」に愕然とするシーンが本当に好きだ。それにしてもオスカルはあらゆる方面からモテモテだな。美形なのもあるし、なにより中身に惹かれるんだろう。そしてラストのばあやが無くなるシーンでいつも悲しくなる。ベルサイユのばらについてはラジオで語りたい。

岩泉舞「ふろん」

ある日突然、周囲の人間が主人公の名前を皆忘れてしまう。そして主人公自身も名前を思い出せない。やがて主人公の存在が段々曖昧になっていき…という話。
自分はよく「名前って何なのだろう?」と考えることが多いこともあってすごく好きな話だった(私は名前について、「あるワードを強制的に他人に呼称させる唯一の方法」だと思っている)
名前はその人をさす「名称」であってその人そのものではない。しかしその人をその人たらしめる最大のアイデンティティーなのかもしれない。名前を失うことで自分をふちどる周囲の人間の影が曖昧になり、やがて自分すら自分が何者なのか分からなくなる。本当にありそうな話。

千葉雅也「アメリカ紀行」

アメリカでの4ヶ月の研究生活での記録。特に生活フォーカスされていて、随筆のよう。特にコーヒーの味の違いで「この国はやたらカフェインについて敏感だ。ジャンクフードやドラッグが蔓延しているというのに」と言ってるところが面白かった。二人称の居心地の悪さ、3次元的に多様な人種に囲まれる。この人の書く文章が本当に好きで、2回続けて読んだ。
村上春樹「やがて哀しき外国語」もアメリカの紀行文だけれど、これとはまた違った孤独の描き方だった。(もっとも、場所も時代も違うから当たり前である)

張り込み日記-渡部雄吉写真集-

ある殺人事件の刑事の張り込みを追いかけた写真集。昭和30年代の雰囲気が伝わってくる。ビッグシルエットの上等なスーツ、コート、帽子のセットがかっこいい。街並に統一感がある。出そうと思って出した統一感ではなく、戦後経済成長の始まりとしてのスタートダッシュ感。まだ田舎はのんびりしてる。文・構成が乙一でこちらもシンプルながら秀逸。



積読
滝口悠生「水平線」
・山下紘加「あくてえ」
・鈴木晴香「夜にあやまってくれ」
・高山英男・吉村生「暗渠パラダイス」

最近は図書館本を常に上限MAXまで借りてる状況で、ただ読むのに精いっぱいになってる…適宜アウトプットもしたい。

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今年もあと3か月

来月には加賀さんが卒業してしまうし、あと3か月でモーニング娘。は’23になる。、一年が早すぎる。「うたの☆プリンスさまっ♪ スターリッシュ・ツアーズ」を見に行きたいが先週は忙しく暇がなかった。今週こそ見に行きたい。

キンモクセイ開花記録①

今年もキンモクセイが咲きました。去年は3回咲きましたね。今年は何回咲くでしょうか…楽しみです。強い匂いのする花部門ではダントツでキンモクセイが好きですね。


↑昨日(9/27)まだつぼみ


↑今日(9/28)一気に開花!


とにかく眠い川崎

今年はまだ秋花粉の薬飲んでないけど、確実に花粉は来てますね…花粉と寒暖差で体が結構しんどい。夜寝るときは部屋ちょっと暑いかな?って感じなのに朝は寒いくらいです。つい1か月前まで最高気温36度とかの世界に生きていたのに急に最高気温26度になると、死ぬほど体感温度が寒くてしんどいんだよね。しんどいと眠くなりませんか? 私は最近すごく眠いです。何をするにも眠い。過去のブログ掘り起こすと9月下旬に体調崩してたから、もうそういう時期なんでしょう。仕方ない。何事も記録しておくと役に立つ! しかし、9月の不調って風邪ひいた時のような不調じゃなくて、通常時のHPが100だとすると最大回復しても60くらいにしかならない…みたいな状態なんだよな。ステータス:どく、みたいな感じでジワジワやられる。花粉ってアレルギー反応だから、あながち間違ってはない。つらい。眠い…眠い…

安井金毘羅で引いたおみくじで「今は嵐の川の底の岩のように、急流が過ぎ去るのをじっと待つときです」みたいなことが書かれているのを急に思い出した。そういうときなのかしらん。いやでも、ここ数年ほんとに体がしんどいな…って思うことが多い。令和は人生100年時代ですから、そこから言えば割と若い部類に入るのにこの歳でこれだけしんどいってことは10年後20年後はどうなってるんだろうと不安になる。これ以上しんどいなら生き続けるのかなりしんどいだろうな。嫌ッ…。消極的リタイアしたい。一応、運動もしてるんですが…みんなどれくらい疲労を抱えながら生きている? みんなすごく元気に毎日を過ごしてるよね…もしかして自分、循環器系とかホルモンの病気だったりする? それかストレスか…もう逆役満や。

なんかみんなが普通にできてることを普通っぽくやるのに精いっぱいで、しんどいなぁと思う。主観的な意見ですが、歌人にはこういうタイプ多くないですか?朝眠い内から色んな人の匂いのする電車に揺られるのしんどい。でもテレワークしたらしたでテレワークのしんどさがあるだろうし、結論を言うと働きたくないです。なぜってデカダンスだから…(伏線回収)思考って癖になるからあんまりこういうことを考えない方がいいと思うが、目先の報酬を得てしまうからついやってしまう。通勤電車で読書をするより目を閉じてぼーっとする方が楽だから、そっちをを選んでしまうみたいに。

やっぱり9月はメンタルの谷なんだな。このブログ書く時間で小説書けよ!と思うが、なかなか…しんどくて…。というか、来年は多分小説書くの難しいだろうなという予感がしていて、多分漫画とか絵に活動がシフトしていく気がします。死ぬまでに一度は漫画同人誌出したいのもあるし、仕事で疲れた頭で文章を書くのに限界を感じているからです。絵だと頭が疲れてても割と描けることがここ数ヶ月で分かりました。朝活をしまくるという手もあるがそこまで情熱を傾けられるかは謎…。コミティアに出るのが夢だな。
ブログ書くのは結局楽しいから続いているんですよね。今日は特に話題が無かったですが、金木犀が咲いたのが嬉しくて更新してしまいました。
9月は常に何かをしていたけど、正直何をしていたのか覚えていない。でも沢山本を読んだし、映画も見たし、スプラトゥーンもしたし、もちろん作業もしていた。実体とは結び付ききらない充実感だけが残っている。ライフログをちゃんと取っておけばよかった…


ep.16 SHIROBAKOについて語る | #退廃無線通信 #Radiotalk
https://radiotalk.jp/talk/877976

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モーニングでは久々のメンカラ衣装!うれP~~~!そして櫻井さん…大人っぽい…


来月自分の誕生月なんですが、自分への誕生日プレゼントはもう決まっています。ロイヤルホストです。藤井隆の音楽を聴きながら、一人で好きなだけ飲み食いします。楽しみです。


今日はシャインマスカットが届いたのでこれを食べます!!

凪いでくれ、感情/無理はしない

今までブログは3Dプリンター出力のように、あるいは400M走のように、頭の中にしかない設計図に従ってだーっと書いていた。しかし、ブログの文章が長くなるにつれて設計図を頭の中だけで組み立てるのは無理が出てきて、workflowyを導入。アウトライナーそのものを使ったことがないので、仕組みに慣れるところから始めたい。対応言語が英語のみなので操作がまだ直感的にできない部分がある。いつか日本語パッチが出てほしい。

もうすぐ10月

今月はずっと調整等をしたりしていて、なかなか実行段階に移らない月だったな。もう9月終わるど!?そして同人誌の締め切りが2か月後に迫っています。光陰矢の如し。いや、今まで同人誌作る時ヨーイドンからゴールまで約2か月でやってたんで多分できるんですけど、今年色々と躓きまくってる上に、秋は仕事の関係で今までのペースで書けないことが確定してるので、どうなることやら。ほんとにゴールできるか不安になってきた。この調子だとあっという間に11月、そして年末年始になってしまう。こわいな~こわいな~。出来れば今の職場年内で退職したいな~なんて思ってたけど普通に「無理」じゃんか…趣味は衣食足りて礼節を知るなので…衣食はなんとしてでも確保しておきたいですね。

この事実に日曜22時くらいに気づいて世界最速の絶望を感知してしまった。好きなアーティストのライブへ行く予定もなかなか立てられなくて(というか行けない)なんか、なんか最近上手くいかないな…まぁ節約になると思えば…
上手くいかないと言えば、スプラトゥーン。みなさん、土日に開催されたフェスは楽しみましたか? ナワバリバトルすごくたのしかったのですが、日曜のトリカラアタックがですね…全然マッチしないんですねこれが。私は道具派でしたが、調べてみると同じようにマッチできない人が多くいたようです。カナシイ…時間帯を変えて何回もトライしましたが、1回もトリカラアタックできないどころか、同じ道具派とコロシアイをしているのでした…。そういえばダンガンロンパの真宮寺是清くんが最近気になっています。
でも上手くいかない割にはメンタル激落ちくんにはならず、むしろご機嫌な時が多い。無理しないで済む過ごしかたを会得した結果でもあるし、処方された漢方のおかげかもしれない。ただ、落ち込むというより小さなことでイライラする回数は確実に増えていて、もうちょっと…感情、凪になりませんかね…という感じで以前の自分ではあまり考えられない事態になっている。
後述する『アウトプット大全』で「悪口は百害あって一利なし」と書かれていて、「悪口を言うとストレスホルモンが分泌され、ストレスが発散するどころか、逆に溜まることが脳科学的に証明されている」らしい。これは正直分かる部分がある。じゃあもう私は悪口を言わない人間になろうかな…もともと言う方ではないけど、善人じゃないからたまに言ってしまうんだよね。されて嫌だったこととかを…



お絵描きAI的成歩堂龍一。なんか…警察OB(叩き上げ)の方ですか?という感じ。絵っていうか写真だ。しかもモデルがいそうなレベルで精密。すごい。


お絵描きAI的チェンソーマン。「ぼくのかんがえたさいきょうのチェンソーマン」みがあっていいな。どちらかというとジェイソンさん的な何かを感じる。


ナイトプール

「映え」なアレではなく、単純に夜(ナイト)にプールに泳ぎに行った。閉館2時間前に入場すると、これまでの混雑具合は何だったんだという程空いていた。1人1レーンを使って悠々と泳ぐ。その日は平泳ぎの気分だったので、手のかきかたと足の蹴りを特に意識しながら泳いだ。泳ぎ方に気を遣うだけでもかなり泳ぎの速度が違う。水の中で伸びて、身体を動かしていないのに前にぐんぐん進む感覚が気持ちいい。翌日の筋肉痛の感じがいつもと違っていて、クロールと平泳ぎでは使う筋肉が違うんだなと改めて実感。泳いでいるときは泳ぐことしか考えられなくなるのがいい。
帰り道の風が涼しいを通り越して冷たく、もう秋になったんだなと思う。でも今日は気温が30度を超えて、夏みたいだった。寒暖差がきついので体調管理は万全にしたいですね。


見た映画

ヘレディタリー/継承

ようやくラストまで見ました。あっ…あっ…「継承」ってそういう…フーン…。中盤、亡くなった祖母の存在を忘れかけていたが、最後「実はカルトの権力者でパイモンの復活を計画」していたことが分かると、序盤のやたら参列者の多い葬式や墓が荒らされたっていうのも納得ですね。実は最初から仕組まれていて、こうなることは必然だった系の話って2回目見るとちゃんと伏線が張られているから凄い。
とにかく母・アニー役トニ・コレットの表情が怖かった。怯えている顔だったり、妄信している様子だったり…アリ・アスター監督の「渦中に飲み込まれていき、途中からその渦の中を水の底へ向かって泳ぎ出す女性」の描き方はすごいな。それに怯える兄・ピーター役、 アレックス・ウルフの子供のような演技もよかった。家族が歪な関係だから、感情表現が年相応でないんですかね…悲しいなぁ。
ことあるごとにミニチュアの家にカメラがPANされたり、一方、後半でミニチュアの家を覗くような構図で実際の家の中が映ることで、入れ子構造的になり、家族ドラマがまるでミニチュアの人形たちが操られているように見えるところが怖い。実際、祖母によって仕組まれたことなんですがね…


読んだ本

鈴木 智彦『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』

潜入ルポものは初めて読むが面白い。かなり読みやすかった。ルポっていわゆる「※取材をもとにした筆者の感想です」なので、この本に書かれていることを全て鵜呑みにする訳でないが、漁業とヤクザの関係を知れたので良かった。これから寿司ネタを見るとこの本のことを思い出しそう。というか自分が潜入ルポものの二次小説を書きたくなった。

樺沢紫苑「アウトプット大全」

「悪口は百害あって一利なし」と「モヤモヤはノートに書きだす」は一見反するように見えるけど、これは外に出すか自分だけで処理するかの違い?これからはもっと読んだ本の記録を綿密に書いていこうかなと思った。

読書猿「アイデア大全」

読書猿さんの本は本当にためになるな。ビジネス書や自己啓発本の雰囲気が全くなく、学術書の匂いがする。エラーからあたらしい発明が生まれたり、過去のノートから新たな発見のヒントを見つける、というのを見ると、何事も最短距離で行くことがすべてじゃないというのが分かる。まだ全部読み切ってないけど、メモとりながらゆっくり読みたい。

ロングシーズン 増補版 佐藤伸治詩集

歌で聴くのとまた違う良さがある。歌詞カードと違って縦書きだから、なおのこと。言葉の余白を楽しむ。

作字作法

作字のメイキングやインタビュー

水野葵以「ショート・ショート・ヘアー」

めっちゃ好きな歌集だった…東京にも狭くたって空はあるし、それぞれの街にその街の軽やかさがあるな…
いつだったか貸したコートのポケットにまずくて笑いあったガムの紙
なんかあれ的な感じで言語化を怠る者が患う病
海なんてないのにさっき駅前に潮のにおいがしたって言う





ラジオを録るとブログに書くことがなくなるな…ブログに書いたことを深堀して話す形式にするか…たまにそういう回をやってもいいかもしれない。

さてさて、今週末はなんと県外に登山に行きます。かねてから企んでいたクッカーでの料理に挑戦してみようと思います!!!! 何を作ろうかな?メスティンでスープとかリゾットとか良さそう。(将太の寿司でおじや作ってる回みたせいでリゾット欲が高まってる)楽しみです。もちろん山で食べるカップラーメンのことがだいすきなので、カップラーメンも食べます!(原稿は?)