狂気の沙汰も萌え次第

雑記ブログのはずが同人女の日記になりました。

一年前に書いた小説を読み返してみたよ

あなたは自分の作品読み返せますか?
私は読み返せません。「うわっ下手だ!?」とか「何コレこんな恥ずかしいこと書いてたの~~!?」とかそういう状態になってしまうからです。
絵描きにしろ、字書きにしろ、そういう方は多いと思います。

 

自分の過去の作品が拙く見えるのは、時間が経って客観的に見れるようになったからというのもありますが、一番は「自分が成長したから」ではないでしょうか?
でも、悲しいことに「自分は成長している!」という実感はイマイチ伴ってません。
1万字を書く所用時間が短くなった、ブクマを安定して取れるようになった、などという定量的な成長度合いは感じます。でも、「推しカプの感情描写が鮮明になった」「情景描写がくどくなくなった」みたいな具体的な技術力の面の成長度合いはイマイチわかりません。分かりませんが! 処女作を赤面しながら読み返して自分なりに分析してみました。

 

処女作→8000字くらい(執筆期間は3週間くらい)
    推しカプABの薄暗い馴れ初め話

 

<ここがよかったよ>
なんかこう…フェチみたいなものがありありと伝わってきた!
いつもと違う受けが見たい!という気持ちで書いたので、いつもと違うしょんぼりした受けが可愛かった。受けの独りよがりな部分もスパイスになってる感じ?
とにかく「萌えながら一生懸命書いたんだな…!「というのが伝わってきました。やっぱり二次創作BL小説で一番大事なのは、萌えだから…

 

<ここが駄目だよ>
・使い慣れない言葉を使う
双眸、静謐、瑠璃色(瞳の色)みたいなどっかの小説から引っ張ってきたんだろうな~という借り物ワードが多い。多分、なんて書いたらいいか分からなくて誰かの小説を参考にしたんだろうね。それ以外は平易な文なので、そこだけピンポイントで浮いてる。今なら普通に「瞳」「青い目」って書くわ。
→使い慣れないことばは使わないようにしよう!

 

・三人称っぽい文と一人称ぽい文が混ざっている
一応「Aは~」と「俺は~」が混ざってる、なんてことはなかったんだけど、「俺の甘く掠れた声がBに届く。Bは唇を震わせた。」みたいなナレーションじみた文章と「Bには俺がいないとだめなんだ」みたいな文章が混じってるってことです。
俺(A)は自分の声を「甘く掠れた声」なんて表現しません。淡々と語るような一人称小説ならアリかもしれませんが「~だ! ~だぜ!」って元気に喋るキャラのキャラ口調寄りの一人称小説でこれはちょっとおかしいですよね。
→一人称で書くならそのキャラの使いそうなワードや口調を意識して書こう!

 

・全部書こうとしている
『Bの家を訪ねたA。落ち込むBを連れてAの家に行く(そしてやっそん)』というような流れでした。その流れを逐一実況みたいに書いてたーーーーー!!!(8000字しかないのに)
Bの家から出るときの靴を履く描写だったり、どの道を通って行った、みたいなのは別段要らないよなぁ!?道中なにか事件が起きない限り…「Bを連れて俺の家に向かった」だけで済ませられるよなぁ?
→省けるところは省いて、魅せたい描写をねっとり書こう!!

 

・水増し感がすごい
確か初稿を書き上げたとき6000字くらいだったんですよね。でも(エロ小説で6000字って読者からしたら物足りないよなぁ)って思って2000字無理くり足しました。この2000字が要らなかった。間延び感がすごいです。
→二次創作小説は文字数ではなく萌えの量!!!!読者に対する気遣いは必要だが迎合は不要!!!!

 

 

 

ここまで淡々と書きましたがすごい恥ずかしかったです…読み返すの…
でも、このサイトがすごく良かった。
http://arthiro.net/%E3%80%8C/pictures-i-drew
昔書いたものがあるからこそ今の作品があるんだな~!!過去の作品が無かったら今の作品もない訳で…下手でも別に卑下する必要はない。これから上達すればいい!

 

小説が上達するってどういうことなんでしょうね。過去の作品が「下手」と感じても、今の作品が「上手」とは言えませんし…
(絵の方が視覚的な情報量が多く、成長の度合いわかりやすいと思います。デッサン、配色、キャラの表情、漫画なら背景やコマ割りetc…)
単純な文章力だけの話だと違和感のない言い回しだとか、地の文と会話のリズム感でしょうか。語彙力はあまり関係ないような気がします。
ストーリーや構成は、やはり何回も積み重ねて上手くなっていゆくものだと思います。沢山物語読んで沢山勉強しよう~!

 

各所に伏線散りばめて最後に全部回収する物語とかやっぱすごいよね~、逆に特に事件もトラブルも起きないけれど退屈せず楽しく読めるものとかもすごい。
最近はなるべくいろんなジャンルの物語を読むようにしていますが、「トリック!伏線!どんでん返し!」系のものより「淡々と事実が積み上げられていく」系の物語のほうが好きだなぁということが分かってきました(女のいない男たち、風の歌を聴け、みたいな)。そのハイブリッド型だと映画滑走路かな。あれ結構好きです。

 

それでもって、最後にキャラの成長や心情の吐露があるとなおよし。読後がしんみり爽やかだとなおなおよし。
キャラの変化や成長って簡単に書くけど、難しいよね。6.7万字の長編小説でガッツリ書いてみたい。